3つに分ける。
・予定が立てられない(予定が考えられない)人
・予定立てて毎回失敗する人
・予定立てようとしない人
予定が立てられない(予定が考えられない)人
・目標を決められないことが多い。やることが拡散していてまとまっていないか、順序立てて配列されていない。
やらなきゃいけないことややりたいこと自体は多くあり、漠然と忙しさは感じている。
この上で具体的に何かをやろうとすると、選ばなかった残りを捨てるかのような気持ちになり手が出せない。選べない。
予定立てて毎回失敗する人
余計なことにこだわりがある
・人が予定を立てると、その時点でスケジュール的にギチギチになっていることが多い。天然で予定を立ててバッファ(緩衝、調整用の時間)を用意することは殆どない。これは1つずれると全部ダメになる構造の予定群であることを意味する。
この上でゴール以外にこだわれば、当然全ての予定は破綻する。なんとか一つ終わっても、残りのタスクは全部遅延している状態から始めることになる。これで嫌になってきて全部投げる。
優先順位が決められない
・優先順位の賢い決め方ってのはまぁあるんだが、それ以前に優柔不断で選べないことの方が多い。そもそもやりたいこととやるべきことを全てリストアップすれば、大抵は一日じゃ終わらない量になる。この上でどれも捨てたくないと思うと選べなくなる。
「今日やること」を考えよう、というのは一つの答えだ。相対的に「今日やらないこと」を取り敢えずリストから除外しよう、とも言える。
・ちなみに優先度の決め方でベターなのが、緊急度と重要度の2軸で考えるアイゼンハワーマトリクス。他には緊急、満足、喜びの3つの分類で決める考え方もある。
予定立てようとしない人
予定立てたくない 自由でいたい
・割と多い。というか、予定がストレスという人が多い。
また、「予定」になった時点でつまらなくなるという点もある。全部消化試合になるからだ。
これらの理由で、自分から予定や計画を立てるのが本気で嫌ということもある。
・一方この場合は、既に決まった予定の実行には、2分ルールや5秒ルール、ポモドーロテクニックなどの「動くこと」に重点を置いたライフハックは使える。これは本当に「気持ちの問題」だからだ。作業興奮を当てにしてもいいだろう。
予定を立てる必要性を感じない人
・元から場当たり的な行動が多い。その場の判断で行動するのを主とする。
自分がそうなので、他人の予定に対しても鈍感になる。このため他人の予定に平気で「横入り」するような提案や依頼をしてくることも多い。その理由も「今思いついたから」とかそんなん。金を出すなら上客だな。
予定立てなくてもなんとかなると思っている
・遅刻魔へのアドバイスで「自分をスーパーマンだと思うのはやめましょう」って書いてあるのを見かけたことがある。
なんとかなるとかまだ間に合うとか自信だけがあるから、できる準備も用心もしないし、それでなんとかなってる限り次からも改めないと。
・緊急時にやる気が出ることは多く、それをアテにしている場合、予定と正反対の生き方をしていることになる。予定立てるのが得意なわけはないな。
なおこれをアテにすることは緊急中毒とも呼ばれる。これにより出来たもののクオリティが高いことはあまりないし、何かあった時に時間的に詰む上で当人は「今の俺は輝いてる!」とか思っちゃうため、よろしくない。
先の予定が立てられない 病気
・遂行機能障害という症状がある。遂行機能とは以下。
・目標を決める
・計画を立てる
・周囲とうまく調整する
・順序立てて行動する
まぁ、病気じゃなくても得手不得手はある。そもそも予定が失敗するとしたら、上記4つのいずれかのエラーなのが常だろう。
・具体的な症状は以下。
・約束の時間に間に合わない
・仕事が約束どおりに仕上がらない
・仕事を途中で投げ出してしまう
・衝動的な行動を取る
・行動が開始できない
・受動的になる
・客観的に自分を見られない
・複数の作業ができない
予定遂行に失敗してこの記事読んでるなら遂行機能障害じゃなくても当てはまっちゃうだろう。主な原因は外傷や脳卒中による前頭葉部位の損傷だと言われている。非進行性(症状が悪化することはない)とされる。
遂行機能障害はリハビリ訓練がされるのだが、その内容は各種段取りが必要なタスクやゲームを行うことばかりだ。見方を変えれば普段から段取りが必要なことを行うことは、トレーニングになる。