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アクセプタンス(受容)とマインドフルネス

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>アクセプタンスとは

「受容」の意味。受け容れること。マインドフルネスの論文でいくつか見かけた。

人間心理学におけるアクセプタンス(Acceptance)、受容(じゅよう)とは、その人が置かれた現実の状況について、変化や抵抗しようとせずに、その過程や状況を理解しようとする姿である。その多くはネガティブで不快な状況である。この概念はacquiescence(黙諾)に近似しており、これはラテン語の ‘acquiēscere’ に由来する[1]。

アクセプタンスは、様々な信仰と瞑想の世界において顕著である。たとえば仏教の四諦においては「全ての生は苦しみである」という真理が述べられており、人生の本質は苦しみであることを受容するよう諭している。ユダヤ教のカバラという語も、アクセプタンスと同意である。

社会におけるマイノリティ集団(LGBTなど)は、自身らのゴールを「受容」と表現することが多く、少数派の社会への完全参加については大多数が求めていないであろう。多数派は社会における特定シーンに対し、少数派の参加を限定する場合、彼らを「(せいぜい)許容」すると表現するだろう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9

……まぁ、過激派が口にする場合は「受け入れさせる」な気がするが。

ともかく、評価、反応をせずありのままを受け入れること。マインドフルネスと共通する概念。

人間は結構な解決脳をしている。やることモードでいることが多い、とも言えるか。悩み、不安、問題を解決しようとし、時には自分からほじくって見つけ出そうとするのもこのためだろう。

基本がこれだから、大抵の場合はアクセプタンスの概念は非常に奇異に見えるだろう。

「問題解決をしない? じゃあ何も変わらないじゃないか。」

「受け容れる? 諦めろってことか?」

まぁその通りといえばその通りだが。仏教の四諦とかその通りらしいね。

ただ、そもそもの悩み、不安、そして問題が「解決しようとしているから」「評価するから」発生する場合、問題だと思っているトリガーそのものを受容すれば逆に「これだけで」解決するといえば解決する。

厳密に言えばこの場合のスタート地点が「問題ないのに騒いでる」ってことなんだが、これは日常的に発生し得る。また、問題視するハードルが低い、「過敏すぎる」ことが問題を発生させている場合。

要するに「頭の中で作られた驚異」に対して。認知、想起、連想、想像、思考など。

 

>心理学の「受容」

アメリカの心理学者、カール・ロジャーズが創始した来談者中心療法から来ている(受容・共感・自己一致)。奥が深いとされ、実践は困難だとも、一生ものともされる。

相手を否定せず、評価せずといった態度を指したらしい。カウンセリングなどでは重視される。

>アクセプタンス&コミットメント・セラピーでは

第3世代の認知行動療法の一つ、Acceptance and commitment therapy、通称ACT。他の療法に見られる内面のコントロールをせず、「気付き」に専念させ、「心理的柔軟性の向上」を目的とする。

ACTでのアクセプタンスは「私的出来事をそのまま体験するプロセス」や「特定の私的出来事に自ら進んで接触し続けながら、積極的にそれを体験すること」だそうだ。まぁマインドフルネスに絡めて解釈するならば、前者のほうがいいだろう。

ACTでは例え健康な人間の正常な思考プロセスでも苦痛は発生するとする。

Fusion with your thoughts 思考とフュージョンしていること

Evaluation of experience 経験を評価すること

Avoidance of your experience 体験を回避すること

Reason-giving for your behavior 行動に理由を与えようとすること

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B9%26%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%BC


「多くの問題はFEARの結果起こっている」と主張されている。頭文字だけとってFEAR。つまりは恐れ。うまいね。

ただ、これらは一見すると「お前が自分でそうしてるんだ。自業自得だ」と見えかねないのが難点だな。これらは認知、本能、無意識レベルで「起こっていること」だとまずは捉えたほうがいい。

Fは、人は実際、過去の想起、未来の予測などに没入・同化し、「再体験」する(メンタル・タイムトラベルと呼ばれる)とする説がある。また、共感能力や集中などに拠っても融合/混同/同化は起こりやすい。

Eは雑な評価と言ったほうがいいだろうか。ヒューリスティクス。あまり観察しないですぐ決めるような傾向がある。即断即決のためには必要な雑さ。認知バイアスの温床でもある。

Aは本能だろう。忌避行動とか呼ばれ、嫌な目にあう/あった物事には自分から近づかないという行動は動物にもある。危険予測として機能すれば問題ないが、強く働けば些細なことにも過敏に気づき、そして反応するだろう。

Rは帰属が該当するか。「起きたこと」から逆算して「原因/理由」を考える機能。チンパンジーにはできないらしい。

マインドフルネスでは人間には2つのモードがあるとされる。することモードとあることモード。つまり何かを一瞬で判断して知識や経験、あるいは予測から行動を行うモードとあるがままを観察するモード。

・野生として考えれば、前者が基本形なのは納得がいく。虎やライオンが思っくそこっち走ってきてるのを「観察」してたら死ぬだろう。

虎なのかライオンなのかわからないままにも「なんかやべぇ」→「とりあえず逃げよう」の方が生き残れる。

自然淘汰で考えれば、「賢者」のような動物が居たとして、とっくに絶滅してるのだろう。即ち現存する脳を持った生物である我々は、することモードが染み付いている。

 

>メモ

 

・アクセプタンスが解決脳からみて奇異に見えるのは、そのまま「することモード」と「あることモード」の関係にも言えるだろう。即ち前者は後者を信頼していない。まぁ目的が解決であるのと観察/理解であることだから、「解決」の点では確かにそうといえばそうだが。

ただ、以前にも書いたように「することモード」で詰まった場合には「あることモード」で情報収集、と言った感じでスムーズな切り替えが理想だとされている。

・カウンセリング方面では重視されるようだが、彼/彼女たちは悪人だろうが善人だろうが元はまともだろうが元からキチガイだろうが、まぁとりあえずそういった態度をするわけだ。仕事だし。使命感もあるかも知れんが。

社会のプレイヤーたる我々は、そこまでやる必要がないし、やったほうがむしろ変なのが寄ってきたり懐かれたりしそうなのも事実だろう。

大体マインドフルネスにおいて求められているのは聖人君子になることではなく、ストレス緩和、集中力や冷静さの強化など、精神的な不調の改善や思考・判断の向上の方が多い。ビジネス系の記事で多く見られるのが良い証拠だ。「自己のアップデート」なんて言葉を見かけたが、求めているのはその方向だろう。

・受容と言っても、「許す」だとか、「諦める」だとかじゃなくて、まず「知る」ことは重要だ……というか、私達が普段「知った」「思った」と感じているものが相当ガバい「間違い/偽物」な時があり、それを見逃さないための気づき。

この「偽物」とACTで言う所のF、つまり「融合」するため(これは非常に自然に、一瞬で為される)、間違いには気づけなくなる。それを防ぐために「まず受け止める=気づく」というだけの話、としたほうが良いと思う。

・まぁなんというか、少々受容の概念を「受容」する所からして難しいものがあると思われる。加えてあらゆる場面で有効かと言ったら怪しい。落とし所としては、そういった「段階」あるいは「視点」だと捉えてはどうか。対象は「自分」に限り。他はとりあえず今までどおりで。

することモードの難点は「いますぐ」「絶対に」「なんとかしなくてはならない」という状態に勝手になることだ。それが無価値な焦燥、衝動、失態に繋がるし、「解決」するまで終わらない。終わらないのに終わらせようとして似たような経験(大抵は嫌な経験)をひたすらほじくり返すとも言われている。

そしてあることモードをすっ飛ばしてすることモードになるということは、何をしなくちゃいけないのかわからないが何とかしなくちゃいけないという、わけのわからない状態ということだ。ゴールがないのにゴールしろってどういうことだよと。

受容だのあることモードだのの価値以前に、「することモードで居続けること」にリスクがある。でも生物の認知スタイルは恐らくデフォルトでこれだ。意図的にオフにすること(結果的に切り替えになる)は、まぁ学んだほうが良いだろうし、それはつまり受容というよりも、頭の中のあれこれ、認知のあれこれに「手や口を出さない/反応しない」ことに近い気がする。

結局、もっとシンプルに「気づいた上で反応しない」って言った方が早いんじゃないだろうか。単純に紛らわしい。

 







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