・何も考えてない人の内、他人のことだけ考えてない人。これが素だと、ソロならうまくいくこともあるが、人間関係で問題を生む。
・「自分に気を使え」って不当に主張する輩もいるが、まぁ今回そっちは置いておく。
自分のことしか考えられない人の特徴
態度がでかくてワガママ
・基本的に自分が優先されるべき、あるいは自分は正しいというのが言動に滲み出るため、態度はでかいしワガママになる。実際に何考えてるかとは別の話だが。
気が短い
・自分のペースでしかいられない。相手のペースには合わせられない。待つの大嫌い。そもそも待てない。
・話を最後まで聞けない。勘違いしたリアクションを取る。決めつける。押し付ける。
承認欲求が強い
・誇張した自慢話が多い。特に自分より上の立場の人間の成功を自分のおかげだと吹聴する例が多い。これはテイカーや自己愛性人格障害にも同じ特徴がある。
・ちなみに承認されてないから承認欲求が湧く。当たり前だね。満腹時に空腹は感じないからね。
「自分はもっと称賛されるべきだ」とか思っていると、際限なく空腹に襲われることになる。過剰な自己主張は、自惚れがその原動力となる。誇張してる時点で自分の実力は評価されないと薄々分かっていそうなものだが。事実、自己愛は劣等感強いとも言われている。
他人を束縛、支配しようとする
・これも動機は自分の都合が優先されているからに他ならない。
コントロールフリークと呼ばれる、「他人が自分から離れるのが怖いから支配/束縛する形で関係を強化/維持したい」というサイコパスヤンデレなのもいる。
単純に自分が正しくて相手が間違っていると妄想している例もある。この場合間違いを修正するつもりで自分と他人の垣根を超える。これが自分の考えを押し付ける態度となる。
考えが違うのは結構だが、それに対してのリアクションが基本的に威圧的、攻撃的に他人を修正しようとするのが特徴。このため価値観や思想ではなく認知と行動パターン=人格の問題が大きい。
損得勘定が強い
・通常、少なくとも借りは返すわけだが、「返したら損だ」と判断する。あるいは返さなきゃいけないと全く思っていない。自分しか見えてないタイプは、借りを返せと言うのが「タカリ」に見える。
人は何かを手放すことに痛みを感じることが観測されている。これが病的になるとゴミ屋敷を構築するようになる。これと似たようなもので、シンプルに「何かを払う/手放す」ことに、社会的に道理だろうが人道的に妥当だろうが著しく抵抗を示す者はいる。
・しかし、タダだと思っているモノが人それぞれ違うのも事実だ。金を惜しむ者もいれば、時間を惜しむ者もいる。愛想はタダだと思っている者は多いが、縁を切りたい相手にはタダでも上げたくないわけだ。
さて何を求めて/期待して相手をケチだと思ったんだろうね。金か、時間か、愛想か。ケチだと言う側も怪しくなってくる。
執着のない物事なら誰だって気前は良いが、逆ならケチにもなろう。まぁ少なくとも、その相手との相性はものすごく悪いと言える。
都合が悪くなると逃げる
・人並み外れて責任感がない。責任感は社会的なセンスであり、それを感じるには他人への迷惑を想像する能力が必要だ。それがない。自分のやりたいことしか頭にないとこうなる。
あるいは称賛されることしか考えてない(=失敗の可能性やそこからのリカバリーを考えてない)事によっても驚いて逃げる。または責められることを恐れて逃げる。
この上で目立ちたがりで、でしゃばる傾向はあるため、自分から問題を起こして何かあったら即バックレるみたいなムーブになる。この時、人に責任をなすりつけることも多い。
自分が正しいと思っている
・相対的に自分と意見が食い違った場合、相手が間違いとなる。この時侮辱的、攻撃的な態度を取る。
これは認知能力の問題であり、自分が正しいと思いこむことは自信ではない。他人が自分と違う視点と考えを持っている、ということが肌感覚で理解できていない。
サリーアン課題のようにわかりやすく「この時の相手の考えはなんでしょうか?」と問題を明示すれば、この手の類の人間も答えられることは多い。その機能は日常的には自発的に働いていないため、テストだけクリアする問題児になる。
自分のことしか考えられない人の原因
他人が目に入らない
・例えば病院前の救急車用スペースやバス専用のスペースに駐車したら超迷惑なわけだ。それが分かっていないと「ここ開いてるじゃん」としか思わない。
こういった、他人の理性や道徳に依って生まれる「必要だから維持されている空白」にケツを下ろすのはいる。空気読めないと言われるタイプ。
・能力的に他人の気持ちや視点がわからない、なにかやる時に他人の存在が全く勘定に入っていないのもいる。
距離を取るしか無いだろう。本人に悪気があるかどうかの話ではもはや無い。まぁ要求過剰な例もあるし、環境や集団との相性の問題程度に思っていたほうが無難だが。
・自分勝手な人間の脳内は、自分と他人を天秤にかけ、自分を選んでいるのだろうと見られがちだ。だが衝動性が高いなどの理由で、自分しか天秤に乗ってないから自動で選ばれるという脳内してるのはいる。
この場合悪気はないが、頻繁にやらかすことになる。予測をしていないから、当人も被害の規模がわからない「事故」が起きることになる。
甘やかされて育ってきた
・ベタな話だが、多い。自分が選ばれるのは当然だ、自分が優先されるのは当然だ、とこの場合は他人よりも自分の優先度が高いと本気で思っていることもある。自己愛とか、自尊心が病的に高いとかそう言った感じ。
・極度に甘やかされて育った場合、成功体験の過剰摂取と失敗体験の栄養不足で(どちらも周囲が子供の言いなりになることで果たされる)人格的奇形になりやすい。甘やかしは虐待だとする説にも頷ける。
・生まれの話に収まらず、後天的にもこうなり得る。経営者が認知症になりやすいという話があり、その理由が「我慢しなくていいから」だそうだ。まぁ部下に対してはね。
上司が部下にヨイショされるという理由で、この状態に近くなるケースが有る。特に他に交友関係がない場合。
そうじゃないのももちろんいるが、全身全霊で甘やかされているのも実際にいる。偉そうな甘ったれになるので、影での評価はだいたい散々だが。
恩知らずでケチだから
・簡単に言えば人の親切を「タダ」だと思って受け取る。だから返さない。人間タダだと思えばそれに対し無神経で傲慢になる。
自分では恩は返すくらいには思っているが、恩に対しての感受性は極端に低く、恩を受けても気づかない。借りがあるのにイーブンだと思っている態度になり、相手と温度差が生まれる。
・反対に、恩着せがましい人が勝手にそう感じることもあるが。つまり、恩を与えたことに過敏なタイプ。
実際に相手に無理やり貸し付けてから利息を取り立てるようなのもいるし、それへの警戒心から自分勝手じゃなくても貸し借りや「勝手な取り立て」嫌がることはある。この場合は恩を押し付けていないだろうかと振り返るべきだろう。
元からこの感度や価値観はかなり違うので、相手に問題がない場合も多い。
メモ
・基本的に自分のことしか考えられない人は公正さが見られない。一方で人間のデフォルトの価値観やバイアスと言っていい公正世界仮説を抱えている我々から見るとものすごい目立つ。
・他人を押しのけるのと、自分のことしか見えてないのとがいる。共感能力がないのもいる。
・一部は自己愛性人格障害やソシオパスなどに特徴がかなり一致する。大人が子供と同じ精神年齢だったら、それだけで犯罪者予備軍に近い。「親」の存在がないから尚更危険となる。
・テイカーと呼んで差し支えないだろう。奪い取る者。持ち去る者。やってることは少なくともそうだ。
・冗談抜きで、この手の輩と縁を切ったら不整脈と不眠症と湿疹が治ったなんて話がある。
・自他境界線が「見えてない」タイプが多い。だから踏み越える。自他境界線なんてお行儀よく言ってるが、はっきり言えばこれは「自分と他人の区別がつかない」ということでもある。