優先順位の付け方についての考察

・優先順位はプライオリティとも呼ぶ。

やる気がない状態の一部は、実際には「何やったら良いか具体的にわからん」ことから来ている。やらなきゃいけないこと自体は沢山あり、どこから手を付けて良いのかわからない状態。

この状態で何かをやろうとすると、「選ばなかったもの」が気になったり、「なにか忘れてるかも知れない」という不安感が強くなるため、手が動かない。

二兎を追う者一兎をも得ず

・陳腐だが、事実としてそうである。
時間を上手く使えない243人へのアンケートでは、最も多かった答えが「一度にたくさんのことをしようとすること」が原因だったそうな。

一気に全部やろうとしてマルチタスク(複数同時作業)をする。マルチタスクは効率が悪いとされている。加えて認知的にも負荷が大きく、俗な例では歩きスマホでの転倒、転落事故など、普通だったら問題なくできることでミスが発生する。

・反対に緊張しすぎたり集中しすぎたりで疲れてしまう人の場合、音楽をかけるとか作業の後ろでテレビを流すとかがプラスに働くこともあるが。

優先度と優先順位の違い


・抽象的か具体的かって感じ。
優先度はA,B,Cみたいな感じで指標化できるが、それ以上は細かくならない。はっきりとしたボーダーもない。度合いなので。

・優先順位は明確に「順番」であり、同列などはない。
アイゼンハワーマトリクスで分類できるのは「優先度」であり、優先順位じゃない。例えば優先度が最も高い「緊急で重要」が3つあるなら、その3つにはそれぞれ優先順位をつけて消化することになる。

目標を決める

・ゴールがなきゃどこに行っても終わらんからな。
目標がないと手近な「すぐに達成感が得られること」を選びやすくなる。

フィードバックがすぐに得られることを人は好むし、お手軽な充足感が得られる完了バイアスという傾向がある。

やらないことを決める

・理由は2つ。
 1.集中するため。
 2.過剰達成を防ぐ。

・長期的な視野の話になるが、ウォーレン・バフェットは人生において「達成したいこと」を25個相手に挙げさせてから5つを選ばせ、残りの20は「5つを達成するまで絶対にやらないこと」とさせた。それまで「一切考えてはならない」と。

これはリソースの集中だ。収束すれば早い。拡散するほどに達成は遠のく。

・実行においての問題の一つにオーバーアチーブがある。過剰達成。やりすぎ。

時間が来たら切り上げる、個人の感情で拘らないなど、拘りすぎないためのルール化が必要だと自覚するなら、作っておいたほうが良い。

もっとはっきりと「どこまでやるか決める」と言ったほうがいいだろうか。感覚としては飛行機の「着地」であり、ゴールのようにぶっちぎればいいってもんでもない。次がある限りはね。

思う存分拘るのも良いことではあるが、時間や環境を整えてからじゃないとそれはもう「事故」だ。

・過剰達成は本来子供に見られるもので、これは一種の不安感から来ているとされている。

ただしそれ以外にも完璧主義的な動機が見て取れる。個人の衝動的なこだわり。これは間違いなく部分最適となり、全体最適=仕事の出来を損なう

・やることを決めること自体が「それ以上はやらない」という形で再利用もできる。

・「今日は」やらない、くらいでいいだろう。決断を迫ると人間へっぴり腰になりやすいし。

効率から見た優先度

・ローハンギングフルーツ(低いところにある果物)は、簡単に得られる成果を指す。この中で大きな成果があるものを選ぶのは、最も完了することに価値があるものとなる。

・医療現場で「トリアージ」というタグを患者につけることがある。これは治療の優先度。

 第一が赤。命を救うために直ちに処置が必要。
 第二が黄。対象遅れても命に危険がない。
 第三が緑。専門医の治療を必要としない者。
 第四が黒。治療をしても間に合わない者。あるいは既に死んだ者

赤と黒が表裏一体であることに着目したい。「まだ間に合う」なら赤だが、「もう間に合わない」は黒。時間によって変化する。

トリアージは特に緊急災害の現場で使われるもので、薬や医者などのリソースが限られる中、最も効果的に働くためには、「黒」のように見限る必要が出てくるということ。

そして「赤は黒になる余地がある」。というかまぁ、スケジュールで言えば、期限付きの物はほっときゃ全部黒になる。そのうち。初めから「やらない」と決めておくのは、抱えて腐る可能性を減らすことでもある。


・どの道これらの判断のためには、現場の知識が必要になる。また利益を得るでも命を救うでもそうだが、明確な目標もそのまま判断基準として必要になる。これらが不足していると、その場での判断はできないかもしれない。

優先順位を付けたスケジュールだと多分つまらなくなるが我慢しろ

・さっき言った、完了バイアス。「達成感」そのものが目的だから、勉強中に部屋を掃除したくなるなどの奇行に走る余地がある。これで快楽を得るという一種の禁断症状に近い。

その逆が優先順位を付けた「宜しい順番」だからまぁ快楽とは程遠いストイックな感じになる。つまりつまらん。

・ただし砂糖を舐めるような安易な達成感とは違い、真に価値があり、未来で報われる余地が多分にある。

「正しいことをしている」と感じることに対して、充実感を得ることも人はできる。このためちょっと砂糖菓子から離れることにも挑戦してみた方がいいのだろう。

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