ストレス ライフハック 時間 睡眠

「リベンジ夜ふかし」:寝たくない心理

投稿日:

リベンジ夜ふかし

https://www.lifehacker.jp/2021/04/dont-fall-into-the-trap-of-revenge-bedtime-procrastinat.html を参照。

いいネーミングだ。

今日、 “報復性熬夜(revenge bedtime procrastination/リベンジ夜更かし)” という言葉を知りました。日中の生活をコントロールできなかった人が、自由の感覚を取り戻すために夜遅くまで寝ようとしない現象を意味します。

文中ではこれを「愚かな行動」としつつも、私達は時にこのようなことをしてしまう、としている。


上司がいない、子どももいない、中断も入らない。静寂とは、素晴らしいことなのです。

外的な要素がない=内発的な動機で、能動的に動けて、そして没頭できる時間。それが寝る前あたりの時間帯。端的に「自分の時間」と明言できる時間。

やはりこれを「自ら終わらせるには惜しい=寝たくない」感情は有るのだろう。
この上で「寝たら明日が来る」となると、まぁ。


自由を取り戻すための復讐

一見すると夜ふかしは、自由を満喫しているようなある意味前向きさがあるが、このような「自由を取り戻す」という心理がいくらか見え隠れしている。その分日常は不自由が常であり、自由は侵害されているのか、それとも売り払っているのか。

厳密に言えば、現状の打破はしない/必要ないので、「自由という感覚」を取り戻そうとしているように思える。

類似した概念に「プライベート空間の7機能」がある。
各機能はさておき、主に他者や社会から期待されている「社会的役割」から、あくまでも「一時的に」離れ、休息することを目的とした空間・時間の過ごし方。
この時「個人」として在ることができ、「自由」に振る舞うことができる。

自分が夜ふかししていると自覚するであろう「寝る前の(そろそろ寝るべき)時間」は、専有できる空間、自己解放の空間、そして時間としては機能する。

これらは今回で言えば緊張解消や情緒的解放、気分転換の機能が期待できる。
緊張解消と情緒的解放は「被拘束感」が、気分転換は「いらだち」が感じられる時に必要とされる。

ともかくここから考えると、日常がストレス→寝たくない、という構図は成り立つ。


この「自由」は、時間が空く、浮くこととは違う。「自己コントロール感」に当たる。これは自制心に近いがそれだけではなく、「自分の飼い主は自分である」実感に近い。これは幸福度、充実度に影響を与える。つまりは、やっぱり自分で終わらせたくない=寝たくない。

「自分のことに忙しい」のは、ここでいう自由の内に入る。自分がやりたいことなら別にご立派じゃなくていい。だから治療的な方面で、小さな自由、小さな意思決定を繰り返すことが推奨されることもある。

つまり、この時、充実している。特に意味もないし生産性も皆無かも知れないが、紛れもなく「ただなんとなく」という(しょうもないが)自らの意思での行動だから。
これはある意味で、「とても価値ある時間」となっている。自分ですらしょうもない時間の使い方をしていると感じていても。

不自由を強いる日常への反発心、とも呼べるかも知れない。リベンジ=復讐と言う名は正しいのではないか。

ただ、反発心からくる行動はたいてい自己破滅的であり(やけっぱちに近いので)、今回もそのうちに入る。

寝るの遅れる→朝つらい→日中だるい→夜もったいない、と悪循環となるリスクは大きい。

見落としがちだが、明らかにこの「もったいない」気持ちが、睡魔に勝ってしまっている。限界が来たら流石に自分は寝ようと思うだろう、と考えていると、いつの間にか朝、もあり得るかも知れない。


そもそもこれは、「寝なくてはならない」超自我(規範的な無意識)に属した動機と、「自由を満喫したい/自ら終わらせるには惜しい」イド(・直感)に属した動機との対立だ。

かなり雑に言えば頭の中の親のコピーが「もう寝なさい」って言ってて、頭の中の子供の部分がやだーってなってる状態。

これだけならまだいい勝負ができるかも知れんが、その戦闘の場は「自分の自由な時間」なので、「寝なくてはならない」は結構不利とは成り得る。

超自我は度が過ぎると精神病む理由ともなり得るので、たまの夜ふかしくらい自分で自分を多めに見たほうが良いと思うけどね。


なおゲシュタルト心理学ではトップドッグ(勝ち犬)とアンダードッグ(負け犬)と表されるものに当てはまる。こちらは「最終的には負け犬が勝つことが多い」と元からされている。

また、アンダードッグの「賛成するフリ=引き伸ばし」により、やるつもりだったが結果的にできなかった、結果的に間に合わなかった、もっといい方法があるかもしれないからそれはやらなくていい、などの形で物事が終わり、当人に自覚がない可能性。

https://embryo-nemo.com/472/

リベンジ夜ふかしの解決策について

件の記事では解決策として、

  1. 夜ではなく昼間に少しでも自分の時間を保つこと(まとまった時間じゃなくて数分単位でもいい)
  2. あるいはこのリベンジ夜ふかしを自覚し、時間制限を設けること

このあたりから寝たくない心理でやった「寝る決断ができない」こととその意思の必要性に通じる。
これは寝るという意思決定の「」により、夜ふかしをしてしまう話。今回よりも惰性的な状態ではあるが、どの道「寝る決断」ができない・しないことにより寝ないのは共通している。
裏を返せば寝ることには元から意思決定が必要である。寝落ちやうたた寝、居眠りじゃない限りは。

これについてはif-thenルール5秒ルールなどの瞬発力を生み出す意思決定スキルが使える。寝る時間を決めてそれまで夜ふかし、とするのは前提だが、それだけでは信頼性がアレなのは、恐らく身に染みてわかっているだろうし。


日中は数分でも無理という人は、少なくともリベンジ夜更かしという概念を認識し、時間制限を設けてください。

たとえば、ドラマを1本だけ見たら必ず寝るといった具合です。

そうすることで、自分時間が1日のスケジュールに組み込まれることになり、一件落着というわけです。

言ってることはif-thenルールに近く、内容には同意なんだが、「スケジュールに組み込まれる」点に警戒心が働いてしまう。

スケジュールに組み込んだ時点で、ストレッサーとなるパターンはある。
元から「予定があるとストレスを感じる」心理はある。

特に寝る前に憂さ晴らしが必要な人は、日中は生真面目で、スケジュールに「義務感」を感じるかも知れない。こうなったら寝ることの「社会的役割度」は増す。要は義務感。これだと逆効果になりかねないかもしれない。

寝る時間だから寝る、これが終わったら寝る、5秒数えて寝る、一種の自主性、自発性、せめても反射的・対応的である余地を残したほうが良いように思えるのだが。

でもスケジュールにしないとどうなるかわかったもんじゃないのも現実だしな。
こう、寝る時間の手前に「そろそろ寝る時間」を作って、それを過ぎたらif-thenや5秒ルールで寝る方向に切り替えるとかどうだろうか。せめてもゆるい感じに。


0


-ストレス, ライフハック, 時間, 睡眠
-, , , ,