やる気・モチベーション・努力 充実感

充実感と達成感と満足感の違い

投稿日:2021年7月21日 更新日:

充実感と達成感と満足感の違い

  • タイミングが違う。
    • 充実感は主に「最中」
    • 達成感は「ゴール」
    • 満足感は快の感情が湧いたとき
  • 自発性の違い
    • 充実感は自発的、あるいは自己目的的
    • 達成感は指示されたものでも自力なら感じることはあり得る
    • 満足感は完全に受動的でもあり得る
  • 不快な感情の立ち位置が違う
    • 充実感の場合受容できる余地がある
    • 達成感の場合は乗り越える対象となる
    • 満足感の場合は不快要素があったら感じられない。「不満点」として残る。

充実感とは

  • 心が満たされている状態とされる。
  • 自分から何かやっている時に感じるもの。
  • やりがいや生きがいと同じ意味とされることが多い。
  • アイデンティティが影響を及ぼす。
    • 自分が物事を良くしていけるという希望(=自己効力感)や周囲の理解の有無などが影響を及ぼす。
  • 充実感の反対は「しらけ感」とされる。

  • 充実感は「報酬」の立ち位置にない。
    • 行動時に感じるものであり、「ご褒美」として感じるものではない。
    • 評価というよりは「実感」に近い。
    • 疲労や不快感が充実感に繋がることもある
  • ポジティブ心理学のセリグマンは、幸福をいくつかに分類した。その中の一つが「意味」。
    • 充実感とは、自分がやっていることに意味や意義を感じる幸福の一種と言える。
    • 「意味の幸福」はサイトによっては「生きている意味の幸福」とされている。

達成感とは

  • 何かを成し遂げた時に感じる喜びとされる。
  • 達成感を感じているときにはドーパミンが出ている。
  • 達成感は自尊感情に繋がるとされている。
  • 論文『達成感を味わうことのできる授業づくり』では、「わかった」「できた」という感覚も達成感とされている。
    • わかった/できたとなる前段階として、わからない/できないという不快感がある。これを乗り越えた達成感に価値がある。
  • 自発性は問われていない。ただし「自力」であることは問われる
  • ゲーミフィケーションはこの辺りの話になるか。

満足感とは

  • 満ち足りた/満ち足りているという感じ。
  • 完全に受動的でも感じることは出来る
    • 極論、出されたメシがうまくて腹いっぱい食べたとかでも満足感となる。
    • シャーデンフロイデでも満足感は恐らく得られるだろう。
    • 自発的な必要がなく、自力である必要もない。
  • セリグマンが言う所の快楽の幸福に近い。
    • 快楽の幸福は、飽きる/慣れる余地がある上に、遺伝子で感受性が決まっている。残念ながら日本人の殆どはそういう遺伝子ではない。

  • このアンケートでは、仕事に満足している理由は、
    1. 仕事の面白さ
    2. 人間関係
    3. 休日休暇の日数
  • 反対にワースト3が、
    1. 給与
    2. 成長環境がない
    3. 人間関係
  • ここから見るに、満足感は「快不快」のシグナルの一解釈でしかない印象を受ける。快なら満足、不快なら不満。
  • 加えて能動的ではなく、むしろ受動的な要素に偏っているように見える。
    • 自発的な行動に満足したなら、それは達成感や充実感と呼べるものだろうし。

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