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隠れ完璧主義 自覚のない完璧主義

投稿日:2020年5月22日 更新日:

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・基本的に社会規定型の、義務感型の完璧主義について。

自己志向型の職人タイプでソロプレイヤーなら別にそのままでいいんじゃないだろうか。

完璧主義を自覚できない理由

・全部ではないが、病むタイプの完璧主義の動機は、「恥/失敗を恐れる」という不安感情から来ている。このため「完璧主義」という言葉のイメージと合わないことがある。

過剰に何度も確認する、「あっちの方が良さそう」と手段や方法をコロコロ変える、いっそ何もしない方が安全だ、などの完璧主義もある。この場合自覚としては完璧主義ではなく、心配性、優柔不断、諦めグセなどになる。

・それが自然体の場合はあり得る。つまり「自分にとってはこれが普通」という場合。だから当人は別に問題意識がない。

ただしこの時点で「なんでか知らんがいつもこうなる」みたいな感じの失敗やトラブルはあるかもしれない。言動自体は完璧主義だからね。何の問題もない人間もおらんが。

・完璧主義だと自覚するのは周囲と齟齬がある場合だ。他者に指摘されるというのはわかりやすいが、そうじゃなくても物事への姿勢が「なんか知らんが自分だけ浮いてる」みたいな温度差としても。

裏を返せば周りが見えていない場合は気づく余地がない。特に義務感からくる完璧主義は必死なため、この傾向は高いかもしれない。

同様に完璧主義は高い理想を持つ傾向がかなり高いため、それに夢中で周りが見えてないというのは結構ある。没頭しやすいタイプ。

また、完璧主義の性格や心理として人に頼るのが相当下手であるとは言われている。結果自力で全部やる/抱え込むというのは身についていくため(反面自分が諦めればいいだけの問題だと投げ出す傾向が一部ある)、周りに合わせるつもりはそもそも少ないかもしれない。社会規定型の完璧主義は、人目自体はむしろ過剰に気にすることが多いが。

完璧主義のイメージとは違うタイプの完璧主義

・完璧主義のメリットとして、責任感が強く、やることはしっかりやるイメージが伝えられていることが多い。この辺りの度が過ぎてるのが完璧主義だ、って感じの。

これは行動のイメージだ。裏を返せば、頭の中は完璧主義で行動は完璧主義じゃないというタイプは、完璧主義だと自覚できない。

・簡単に言えばアッパー系完璧主義とダウナー系完璧主義がいるんだよ。で、世間の完璧主義のイメージがアッパー系のそれだから、ダウナー系完璧主義は自他共に完璧主義だと思わない。

このあたりは完璧主義ではなく「失敗恐怖症/敗北恐怖症」として考えるとわかりやすいと思う。既存の完璧主義の言動のイメージは割と活動的だが(むしろタイプA性格のイメージに近い)、同じ完璧主義でも消極的で非活動的なパターンがある。

「できないからやらない」というタイプの完璧主義はいる。
例えば部屋が汚い。掃除しない。なぜか。完璧にできないし、どうせまた汚れるから。こういう思考。まぁある意味賢いかもしんない。干し終わった洗濯物ってそもそもたたまなくてよくない?っていうライフハックも世の中にはある。

これに似ていてこれより身近なのがセルフ・ハンディキャッピング。テスト前日に部屋の掃除したくなるとかそういうのの心理として言われることがある。

これが「本気を出せばできたが理由があったのでできなかった」という前倒しの言い訳というか、事前に証拠を捏造すると言うか、そういった行動だと言われている。まぁ個人的には他にも理由は考えられると思うけど今回割愛。

できないからやらないタイプの完璧主義も「完璧」という概念に囚われていて、思考や言動の中核を担っている点では同じ。完璧主義的な思考や認知の「出方」がアッパー系完璧主義と違うだけで、言動には課題への消極的態度として出現している。

・共通するポイントとしては、グレーゾーンが嫌い。程々(合格点)でいいという発想を持たない。認知の歪みとしてはスプリッティング(白黒思考)と呼ばれる。

ゆらぎをほとんど許容できない。「とりあえずビール」の「とりあえず」ってなんだよ!ってキレるような感じ。

同時にグレーゾーンや未確定のものを白か黒かに無理やり分けてしまうので、決めつけたり、発想が極端になったり、早とちりしたりもあり得る。結果、対人関係は穏やかでは無いかも知れない。

完璧主義に見える性格や言動

・完璧主義っぽいと他者に思われる性格はある。

思い通りにならないと気が済まないというのは代表例だろう。

また、計画性が高く想定外のことが在っても柔軟に対処できないようなイメージがあるが、反対に計画をコロコロ変えるタイプもいる。

目標への執着、という点ではやる気がある者と完璧主義者はそれほど変わらない。達成への意欲が高い様を見て「完璧主義だ」と思う者もいるだろう。

・バーナム効果というか、完璧主義かどうかという目で見れば大抵完璧主義臭い要素は誰に対しても見いだせるというのも事実ではある。

完璧主義に限らず、人格障害でも発達障害でも、それらの特徴とか読んでて「自分はこれではないか」と思い込むケースは多い。
もっと踏み込んで調べればいくつもの病気や障害で同じような症状は出るということはわかるはずだが、一つ見つかるとそれで終わるという人は非常に多い。

人に完璧主義だって言われただけなら、まぁその時の姿が何かに固執した態度に見えたのだろう。これだけでは是非はわからない。
あるいは自分の「普通」を相手に押し付けたか。これは無自覚にできる。悪気がなくてもやらかすタイプの対人関係上のミスだ。

ただ、何かを真剣に求めるなら、その態度はそれっぽいというのはある。
完璧主義の主たる問題は、全てにおいてそうなってしまい自分でコントロールできない点にある。
自分で選んだ上でそれを真剣に求め、人に迷惑かけてないなら別にどうでもいいだろう。この場合は他人に完璧主義だと言われても、野次でしか無い。

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