ADTの対策について
・ハロウェル教授本人が「集中力をコントロールするための5つのプラン」と称して語って入るが、いかんせん抽象的な気がする。
参照:https://toyokeizai.net/articles/-/144226?page=3
1:エネルギー
脳へのエネルギーを節約、配分せよ、と。まぁブドウ糖とかね。朝食からしっかり食べるとかね。体質にも依るから自分にあった形で。
また、参照先にも少し書いてあるが、一部の人間は「精神力」に属するものは気合かなんかで無限に出るものと思ってる。そんなことはないから諦めろ。
付け足しておくと、「体力」「姿勢」も意識したほうがいい。一見無関係に思われるかも知れないが、「年取って集中力なくなってきたと思ってたが、同じ姿勢で長い時間いられねぇだけだった」なんて話もあったりする。逆に、「集中を維持したいならきれいな姿勢を保つこと」と言われたりもする。無関係ではない。呼吸効率にも影響する。つまりは脳のエネルギー、酸素。
2:感情
不安だとスペックが落ち、信頼できる人がいる安心できるチームでなら最高のスペックを発揮できる、とされている。まぁ管理職の仕事な気もするけど。
感情の発火スイッチ、要はトリガーだね。それを把握し、ネガティブな感情が始まることを避けよう、とのこと。
ここはまぁ、大勢が「できたら苦労しねぇよ」って言いそうだな。「環境」が問題ってのは、自分が変われば済むとは限らないってことで。
3:エンゲージメント
興味とやる気を抱くことができる、好きで、得意で、金がもらえることを仕事にすると集中できるよ! だってさ。
できたら(以下略)
やぁまぁ集中力の研究者としては正しい意見なんだろうけど。
実用性がある点は、「真新しさ」が加わるとさらに退屈せず、創造性と集中力を発揮できるだろう、とされていることくらいか。つまりは「飽き」はこの反対ってことになる。
4:仕組み
一日のパターンの構築と、その手法、優先順位を決めるなど。一日のデザイン。
不確定要素を減らしたり、優先順位の設定に依りマルチタスクを避けたり。これはまぁ、todoリストやらでやってる人も多いと思われる。
5:コントロール
特に動画やSNSなどネット関連に対して、受動的に反応して擦り減るのではなく、自分の時間の使いみちをコントロールせよと。
現代では「時間」の価値は上がってきている。日常で触れる情報量とそれに対しての取捨選択などの判断力はインフレを起こしている。単純に魅力的な「やってみたいこと」も多いだろう。全てにおいて「時間」たるリソースは必要になる。
時は金なり、とは昔から言うが、例えば後一時間金払ってでも寝たいか、金を払ってでも休みがほしいかなどのアンケートでは結構な数が「YES」と答えているわけで。とっくに疲れ果てているし、休息の必要性も無意識ではわかっているのだろう。
ただ、この上で寝るのがもったいない、明日が来るのが嫌などで寝たくない、という心理もあるし、色々なジレンマを抱えているように見える。
・選択そのものが消耗する説がある。一日の決断力は限られている、と。見たら、選ばなきゃいけないというのはあるだろう。そもそも気が散るようなことからは遠ざかることも、必要な場面はあるだろう。
・SNSへの依存に対しては情報刺激が簡単に得られる、アクションに対してのリアクションが早い、など本能的な欲求を満たせるからだともされる。理性で勝つのは、ちょっと難しいかもね。見る時間を決めるくらいが落とし所だろう。止めたら止めたでつまらないだろうし。
他、ADHDとその他の症状について
・大人のADHD自体が、子供のADHDとは別物の可能性がある。
小児期ADHDと成人期ADHDは異なる経過を持つ異なる2つの症候群だということが示唆されている[7]。
・大人のADHDは、当人が大げさに捉え過ぎな傾向がある。
成人ADHDでは22%に症状の誇張があり、誤診を避けるために、90%以上の感度のある尺度の使用が必要である[8]。
「誇張」とされているが、ある意味このご時世じゃ仕方がないかもしれない。まぁそりゃミュンヒハウゼンみたいなのもいるんだろうけれど。
ADHDは病気喧伝されているという話がある。要するにこの症状はこの病気、医師に相談を!ってフレーズのCM、見たことあるだろう。ああいうの。
金払ってまでそういったことを宣伝されているわけで、嫌でも目に入るだろう。自分に疑いの目を向ける時、思いついても不思議じゃない。加えて他の知識はないとしたら、「自分はこれに違いない」となりやすい。
・ADHD自体が他と区別がつかない、或いは併発などのケースがある。
※
うつ病は主に周りのネガティブな反応に対して二次障害として併発する。抑うつによる注意力散漫と鑑別する必要がある。双極性障害はうつ状態における注意力散漫、躁状態における易怒性や衝動性、気分の波など表面上の症状は類似している。またADHD患者の11%は双極性障害を併発している。
重篤気分調節症は主に子供に対する双極性障害の過剰診断(英語版)を減らす目的でDSM-5に掲載された気分障害である。ADHD、双極性障害、反抗挑戦性障害に症状が類似している。
ADTに限らず、その他の病気でもADHDに類似した症状が出るということ。