睡眠

寝たくない気持ちはいつ終わるか

投稿日:2019年1月29日 更新日:

寝たくない気持ちはいつ終わるか

・不眠の原因となる、就寝時の緊張感はどこから来るのか。具体的な心当たりが無い場合。

・眠ったら、起床せねばならない。決まった時間に。その後はその日一日の準備をしなければならない。前日準備していた所で、その確認、身だしなみ、食事など、まぁ結構細かいことが詰まっているのが「朝の時間」というものだろう。

・これがない「休日」には不眠で悩むことは少ない。厳密に言えば「明日休日」の時には不眠への悩みは減る傾向がある。このブログと旧ブログのアクセス解析しても、睡眠・不眠系の記事は金曜と土曜の夜は少ない。逆に日曜の夜が跳ね上がる。何故か。次の日が「月曜日」だからだろう。

またこれは、休日は眠れるまで寝ない、としていると考えられる。逆を言えば翌日が平日の場合、「眠くないのに時間だから眠ろうとしている」可能性が高い。

これは極端な例としては不眠の一因になる。ベッドに入って眠れない状態を繰り返していると、ベッドに入る→眠れなくなる という条件反射が出来上がってしまう。このため寝ることへのイメージの修正が不眠治療としてもある。

 

・では開放されるのはいつか。恐らく家を出た瞬間だろう。後は予定調和で学校・会社につくだろうし。まぁ遅刻ギリギリなら到着するまでになるが。

つまりは、寝る前の緊張感は翌日に「一日の流れ」に乗るまでのことを想像してのものだろう。そこまで自力でエンジン掛けなきゃいけない。そこまで行ったら流れに乗れる。

・ADHDの様な注意力散漫状態が慢性化するADTの理由が「日常生活」での精神的疲労そのものにある。ここからも、日常生活とは緊張を伴いしっかりやっていかなくてはならないことだと、そのような心構え/身構えが必要なものであるという認知は、多くの人が持っている。

その中でも自ら支度をして動かなければならない「朝」は、眠る前の自由な時間と比べたら、最悪に映る。

こうなれば、
寝るのがもったいない
明日が来るのが嫌だ
一日が始まるのが嫌だ
などなど、寝たくない気持ちは全て包括できる。

「寝たくない理由」の記事には色々なキーワードで人が来るが、「朝が来るのが怖い」というのが一番的確だったのかも知れない。

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メモ

以上をまとめると、
1:プライベートな状態と、心構え/身構えが必要な緊張を伴うところへ自発的に赴く準備をしなければならない「翌朝」は、最も距離が遠い。

つまり、一番えげつなく感じるタイミングで「起床後の一連の流れ」を意識してる状態。

この上で、寝たら翌朝なわけで、最も安心できる時間と最も緊張を伴う時間がつながっている。寝る=翌朝になるという主観的な認知は生きてればまず身につくだろう。

2:学校や会社で、特に人間関係に問題がある場合は除き、特にそうでもないのに平日が嫌だ、寝たくない、というのはある。だがそれは、「朝」がとても嫌なだけで、平日の丸一日全部ではないことは多い。実際通勤・通学してしまえば普通に振る舞えるタイプは結構いる。

まぁ周りに気を使う/気にする傾向はやっぱり強いようにも見えるけど。他人への気遣い/警戒の塩梅は気にしてみることをお勧めする。回復する程度の疲労でやっていけるくらいに。

3:「朝」をプレッシャーの少ない環境に整える必要性について。「気持ちの問題」は真っ先に湧いて、最後まで残ることが多い。感情という奴は大抵頑固でしつこく発言権がある無能なのでひとまずほっとこう。まぁ人間未満が相手の時はそれしか通じなかったりもするのだが。

ともかく、それよりも物理的な方面での攻略のほうが目に見える成果が出る。要は「朝を楽にする」工夫。片付けの必要がない食事を予め用意しておいてもいいし、準備は前日に済ませ、後はもう一度チェックするだけにしておくとか。

特に、なんというか、宿題やらないタイプというか、プライベートな時に真面目なことなんぞ絶対にやらんみたいな心意気を持ってると、まぁ大体損する。手間を払って「安心」を買おう。

4:早寝早起きについて。大抵裏目に出るだろう。不必要な早起きを目指すことは、不必要に早く寝るということだ。眠くないのにベッドに入ることは、認知的な不眠の原因にもなる。

早起きが取り柄の奴が他人の起床時間聞いて回って悦に入る。そんな光景を何度かみたが、あいつら他に取り柄ないから相手しないでいいよ。馬鹿と張り合っても損しか無い。

起きるべき時間の条件は、「急がなくても支度が十分間に合う時間」。これだけでいい。結果的に起床時間が早いか遅いかになるだけだ。逆を言えば前日準備しとけばその分起きるの遅れたって構わないだろう。必要がないんだから。

また、巷では睡眠の重要性が説かれ、隠れ睡眠不足なども示唆されている。コレ自体は事実だろうし別にいい。だがそれを過大に受け取り、「眠らなくてはならない」となると、やっぱり眠れないくせにベッドに入る、という形になりやすい。

どうも、入眠と睡眠時間、この2つがなかなか噛み合っていないケースが多いように思える。眠れる時間に寝るようだと、睡眠時間が足りない。睡眠時間を確保すると、今度は眠れない。

俯瞰的に見るとこのような「不眠を味わいたくてベッドに入ってんのか」みたいな状態になってることは結構あるかも知れない。今まで睡眠時間を削ってきた反動なのか、「睡眠時間を多く取ろうとしたから眠れない」可能性。

・或いは横になってすぐ眠れるのは気絶に近く、睡眠時無呼吸症候群や慢性睡眠不足の可能性、という話もあるんだが(眠りに入るのに15分前後かかるのが理想とされている)、ぶっちゃけ数時間眠れずに布団の中でゴロゴロしてるくらいだったら気絶のように眠れたほうがまだマシだと思う。

朗報としては寝溜めは効果があるので、一日単位での睡眠管理に限界があるのなら週単位に視野を拡げるのも可能と言える。ただ、起床時間はなるべくずらさないほうが良いらしいが。

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