やる気

やり遂げる力と自信にまつわる心理:ローカスオブコントロール

投稿日:2019年3月7日 更新日:

(Locus of Control: LOC) 、あるいは統制の所在。

これはその人が自分の行動とその結果をコントロールする力がどこにあると認知するかという概念。1950年台にジュリアン・ロッターが提唱。

学習理論、或いは教育心理学の用語とされる。

ダイエットや禁酒などの健康行動に対してはヘルス・ローカス・オブ・コントロールと呼ぶ。

・原因をどこに/何に求めるかという帰属の概念に似ている。

内的なLOC/内的統制型

・内部に原因を求める。自分の思考、性格。

・頭が硬い傾向。

・結果を「実力」と捉える。

・自信が育ちやすい。

外的なLOC/外的統制型

・外部に原因を求める。他者、社会、世界、時代、運命。

・従順な傾向。

・結果を「実力」だとは捉えない。

・自信が育ちにくい。

やり遂げる力はどちらが高いか

・さて、名前だけ一見すると内的なLOCの方が良さそうだが、多分こっちのほうが「やり遂げる力」としてはマイナスになると思われる。

・頑張ればできる、気をつければできる、やる気になればできる、と考えやすく、これは有り体に言って根性論であり、工夫するつもりがないからだ。誘惑や落とし穴に対してわざわざ無防備でいる、とすら言える。

まぁ実際に能力があるなら、気をつける必要もないのは事実だが。

こちらに対しては自分で細かな目標を立て、それを次々にクリアしていく形が良いとされる。

・逆に外的なLOCの場合、自分が外部に影響を受け易いことを理解する機会は多い。誘惑に対して避ける、緩和する、為すべきことに対して取り組むように機会を設ける、時間を作るなどの「工夫」の余地がある。

こちらは自分が「自然と」目標達成できるようなプランを立てるのが良いとされる。日課として追加したり、既存の日課に取り入れたり。

・各分野の成功者で、運が良かった、人に恵まれた、と語る人は多い。彼/彼女たちは謙虚なのではなく、本気でそういう認知なのかもしれない。

ローカス・オブ・コントロールのマトリクス

https://www.sandiegoyuyu.com/index.php/professional-tips2-2/dr-mikamo/11655-2-2012-1-28ではLOCの内的・外的にポジティブ、ネガティブを加えての2次元としたマトリクスが紹介されている。

A:外的・ポジティブ
良いことは誰かのおかげ、運のおかげ、世の中のおかげ。

B:内的・ポジティブ
良いことは自分の中の何かのおかげ。

C:外的・ネガティブ
悪いことは誰かのせい、運のせい、世の中のせい。

D:内的・ネガティブ
悪いことは自分の中の何かのせい。

・当然ながら良いことも悪いことも生きてりゃあるわけで、AとB、CとDからそれぞれ一つずつ採用する形になる。

BC=良いことは自分のおかげ、悪いことは何かのせい。これはもちろん嫌われるが、本人はストレス溜めないともされる。

逆にAD=良いことは誰かのおかげ、悪いことは自分のせい、ではストレスが貯まり、自信がいつまでも育たないだろう。無力感を持ちやすいともされる。

・もちろん対象によってどう思うかは変わる、と思えるが、そこも少々怪しい。例えば受験に失敗したとしたら、彼/彼女は考える。「何が足りなかった?」

時間が足りなかったと思うなら自分が無駄に時間を浪費したと取るか、他人が邪魔をしたからだと取るかは分かれる。

或いは勉強効率を疑うなら、自分の理解力のせいにするか、テキストや教師の質を疑うかは分かれる。

割とこの評価パターンは固定かも知れない。だとすると認知バイアスに近いか。自分がどこに帰結させているか、考えてみたほうが良いだろう。

・認知バイアスとして扱うと結構楽になる。「まず、初めに、自動的に」そう思う。人のせいにしたり、自分のせいにしたり。じゃあ改めて考えたり、確認してみればいい。

認知バイアスと同レベルだとしたら恐らく「そうとしか思えない」という状態になるため、自分の直感と、自分の論理的思考とで意見が分かれることになる。直感は即応のためなので精度が甘く、基本論理的思考が正しいことになる。少なくともその論理的思考に依る判断は「実力」ではあるだろう。

ただ、論理的思考もバイアスかかったりするから断言はできない。調べ物をしてる最中に自分の都合のいいことだけ拾ったり、とかそういうバイアスもある。

・ただ、問題解決としてはどちらが正しいかは断言できない。テキストやら教師のせいにしてさっさと自分と相性がいいものを見つけられるなら得策ではある。

逆にいつまでも何かのせいにして恨み言を言っているだけなら、いつまで経っても達成はできない。

どちらかと言えば、「だったらどうするか」との考えが達成には大きく影響を及ぼすだろう。LOCはどちらかと言えば「自身の境遇への認知パターン」に近いか。

メモ

「だけ」あるとかそういう状態もある。今回で言えば内的なLOCはそうなる可能性がある。自信の適量とは、「目標を達成するために必要な行動を取れる」だと考える。

逆を言えば、自信がないと気にする人は何かしらの行動を取れない/取るのに決心がいる状態であることが多い。漠然とした不安を抱えていて、それから開放されたいと願う人もいる。割と多いが、自信と勇気や度胸は混同されやすい。

これらは確かに「」で解決するかも知れないが、しないかも知れない。

「自信以外のもの」で解決するかも知れないし、そもそも終わりが無いかも知れない。

「自信さえあれば」と考えること自体がどこか危険を感じる。







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