行き詰まった時に見直すこと

行き詰まった時、単に難易度の問題と見て、「自分には無理だ」と判断する者も居る。
現在地から目的地への道の問題とみて、何かしらのボトルネックに行き当たったと判断する者も居る。

いつも同じ理由で行き詰まるわけでもないので、これにパターン持ってる時点で失敗フラグ臭いが。

何が原因か。どうなればいいのか。

帰属理論は端的に言えば「何かのせいにする心理」である。自分のせい、ってのも含める。
それが出来ないのが、運や時期のせい、自分のせい、他者のせい、対象のせい。何に帰属しやすいかは心の癖としてある。これらは「当て推量」であり、直感的にまず思うことであり、そのまま次にどうするかの「方針」となる。

自分のせい、は努力家だが自分に潰されやすい。また努力信仰なところがあり、全部努力でなんとかしようとするところがある(=問題の見落としが発生する)。

それ以外は行き詰まった時に「何も対処しない」ことを選択する余地がある。自分のせいじゃないから、または自分には変えられないから。

根本的に、どれか一つのせいというのはあまりない。発生した認知を消すのも難しい。いっそ4つ全ての責任の所在を問うて飽和させてしまったほうが早い。

  • 自分のせい(=自分で解決できる)の部分はどれか。
  • 他者のせい(=他者なら解決できる)の部分はどれか。
  • 対象のせい(=対象がこう変化すれば解決できる)の部分はどれか。
  • 運や時期のせい(=事態が好転する余地、時期)の部分はどれか。

自分がコントロールできることに専念する

他人のせいでも自分が動いたほうが早い、などもある。

ストア派やニーバーの祈り、アドラーの課題の分離などでちらほら見かける考えに、「自分がコントロールできる部分(変えられること)を見分け、そこにリソースを集中する」という方針がある。

「変えられないこと」は受け入れるか、気にしない。してもしょうがないと。

ゴールは本当に明確か

マップヘイターのようなノープランでなんとなく手を付けてなんとなく進んでると行き詰まりやすい。どちらかと言うとリソースの拡散による手応えのなさとか、時間ばかりが過ぎる感覚が多いか。

逆にリラックスしてことに当たるためには有効なので、「着手」に限ればそれほどその姿勢が間違っているとは思わないが。

何れにせよ、ゴールを明確にする時期が来た、と捉えていいのでは。これは「目標」とはちょっと違う。達成条件。そのためのアクション。

ポイントは「自分が行動に依って達成できること」。他者や運など外的なものがゴールでは甘えや神頼み、それらが空から降ってくるまでの「待ち」などが出る。別にどうでもいいが、自分が動きたいならこれらは邪魔になる。

手法の問題

やり方が間違っている、あるいはそのやり方でも不可能ではないが厳しい。そしてそのやり方に拘っている可能性。

「このやり方では行き詰まった」ということ。違うやり方があるかもしれない。

用心するべきはサンクコストの誤りだろう。「今までがもったいない」みたいな気持ち。これが原因で「ダメだと薄々わかっていて続けてダメだった」という予定調和的ゲームオーバーがあり得る。

規模と期限の無意識的な問題

やろうとしていること全体ではなく、やろうとしている「一手」の大きさ。

例えば「地球一周分歩く」というのは、自分にできると思うだろうか。まぁ大抵が無理だと思うだろう。では「6万リットルの水を飲む」というのはどうだろうか。まぁマーライオンみたいになってる自分でも想像するだろうか。

実際には、人の一日の歩数が7500だと仮定すると、一生に歩く歩数は地球一周分に相当するらしい。水も6万リットルで一生分だそうな。ここまではどうでもいい話ではあるのだが。

気づくべきは、私達は「地球一周分歩く」「6万リットルの水を飲む」と聞いた時に、ひどくナチュラルに「一度にそれをやる」ことを想像する点だ。いやまぁここまで規模がでかいと累積かなと思うのも多いと思うが、喩えを考えるのめんどくさいんだよ合わせてくれ。

大きなゴールが、出来ることの積み重ねだとしても、時間が十分にあったとしても、「一度にそれをやろう」として見れば、大抵無理に見える。
この時、人は少しでも削ろうとするのではなく、「できない」と判断しやすい。小さなセッションを10回繰り返すだけのタスクに対して「できない・無理」とすら成り得るということ。性格とかじゃなくて直感レベルの話。


人はまず全体を把握しようとする。時々それだけで終わる。ペン立てを見て、どんなペンが何本入っているかなんて数える前に「これはペン立てだ」と認識し、それで終わる。これもそれと同じ話で、ゴールまでの全体を見て、「無理ゲー」と思い、それで終わっている状態。

長期目標は行動の蓄積・累積に依って果たされる。「一手」ではない。全体からタスクを見出し、切り出し、処理していくべきだろう。

要は「出来ると思えない」+「何やったら良いかよくわからん」から行き詰まりを感じる状態。対処法はお馴染みのタスクの細分化。

材料不足の問題

材料不足の認識。これ課題発見なんだから行き詰まり感じるのおかしいだろ。

後からやること見つかるのをヤックシェービングと呼んだりもするが、それに対応せずになぜかそのままやり遂げようとする心理。これも多分サンクコストの誤りに近い。

また始めに決めた通りにやろうと拘り、寄り道が必要だとわかっているのに対処しないというのは時々見かける。計画への執着。

計画の修正や見直しが必要な場面で、根性を出そうとすると時間を無駄にする。


総じて隠れた「行き詰まりの原因」として、計画や手段への執着が見え隠れしているな。

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