遅延評価勉強法/パラシュート勉強法

遅延評価勉強法とは

 「必要になってから勉強する」、効率的に勉強する方法。

・遅延評価は元はプログラム用語。式の処理を、その結果が必要になるまで後回しにすること。
勉強に当てはめれば、「何を勉強するべきか」がはっきりするまでその勉強を後回しにすること。
「必要を感じるまで学ばない」ともされる。

・遅延評価の概念にヒントを得たのか、複数のプログラマーが勉強法として使っているようだ。
そもそもあの業界の人々は最小の行動で最大の効果をと考える傾向がある。職業病のようなものかもしれない。

パラシュート勉強法


 同じ内容でパラシュート勉強法と呼ばれることもある。こちらのほうが体系化されているか。

  1. 最初から難しい課題に取り組む
  2. そのために勉強の必要を感じたら、そこだけ勉強する。

遅延評価勉強法のメリット

 見方を変えれば、この方法でやる限りは勉強に於いて「義務」「ノルマ」は発生しないことになる。やるのは「必要だから」だけなのだし。理想より実需。

・遅延評価の対には先行評価がある。予めやっておくという動きで、学校の所謂「詰め込み」に近い。そう言えば学校の勉強に対して子供がよく言う意見があるな。「何の役に立つんだこれ」って。これに対して遅延評価法は「必要だから」という強い理由がある。

・必要性を感じてから動くメリットを挙げてみる。

それを知らないと困るという「実需」がある。その状況では知識欲と緊急性もある。これらは強い動機となる。これを認識した状態で「するべきこと」が分かるので、やる気の問題は比較的浮上しない。

必要だから学び、必要だから即座にアウトプットする。これはインプットもアウトプットも即座に行うことになる。これはバラス・スキナーの提唱したプログラム学習の内の「即時フィードバック」に該当する。

要するに、やる気も十分な状態で、根拠が十分な学習法を行うことになる。

遅延評価勉強法の注意点

・相対的に既存の勉強法は特定の範囲を全部頭に入れるようなもので、負担が大きいと言える。ただ網羅的ではあるため、一長一短だろう。

・ただのその場しのぎとならないよう、理解するまで深堀りした方がいいと忠告されている。確かに喉元過ぎれば熱さを忘れるというやつで、得た知識を使ったら忘れたということはあり得る(ツァイガルニク効果)。復習は改めて意識的に行ったほうがいいだろう。一度徹底すると、それは実力となるのは間違いない。

・「学習法」とはいかないまでも、結構世間でも似たようなスタイルはある。リハーサルとか予行演習とか。実際にやってみて、課題を発見し、それを克服する。
「問題点をあぶり出す」ことを目的として、特に珍しくもないだろう。

「テスト」として現状でどこまでやれるか試してみるのは、大いに気付きの機会を得られる。「このままで大丈夫か」と不安を抱えながら勉強するだけより、たまにはそういうのもいいのではないか。明確な課題が見つかるかもしれない。

自分から動いている時に限る

・以下、「心得ておかないと危ないな」と思うような点と、リスクについて。

・これは自分から忙しくしたり、自分から困りに行ってるからこそ成立する。時間に余裕があるタイミングで人為的に壁にぶつかり(問題を発覚させ)、そこで勉強する時間ができる。

反対に本番当日で問題が発覚しても手遅れだ。そうじゃなくとも締切間近などでは時間が足りないかもしれない。冷静な判断ができるとも限らない。

必要性を感じるまではやらない、という点はこの話の肝だが、それまで何もしなくていいだなんて取り違えてはならないだろう。「必要性を感じるための自主的な行動」は必要になる。

何が必要か/足りないのか判断できる必要がある

 「必要である」と気付けるか。「何が必要か」がわかるか。これ自体に知識や経験は必要だ。気づけないというのは「うまくいかないが自分に足りないものがわからない」ということだ。

割とこの状態になり、そして迷子になったり諦めたりは多いように思える。「下地」としての基礎勉強は変わらず有効だろう。「自分で判断できること」は重要になる。

どうなりたいかを心得る

・方向性を定めることが必須になる。別に遅延評価勉強法に限らないが。特にこの学習スタイルは受動的ではなく、かなり能動的だ。必要性を生み出すための「目標」が要る。目標がないのなら何もしなくて良いわけで、困ることはない。困らなけりゃ必要性は生まれない。

偉い簡単に言えば、目標達成に向かって進み、さっさと壁にぶつかって困る必要がある。それが「収穫」だ。どこができなくて、何を勉強したら良いか分かったってことだから。

そのために具体的な目標が要る。ここがゆるふわだと壁にぶつかってもただ路線変更するだけで、いつまでも「必要性」が見つからないだろう。

・「必要性」の重みの個体差について。
実践者たちが語る「必要性」は、字面通りに「必要」なレベルとは限られていない。
字面通りに捉えると「必要とまでは感じない」とそれをスルーしてしまうかもしれない。

遅延評価勉強法に向いている人、向いてない人

 元から知的好奇心をそのままモチベーションに転化できるタイプが一番適正が高い。
元から適正があったというよりは、そのような人の「自然体の学び方」を体系化したのがこの方法ではないか。裏を返せば「合う/合わない」が露骨に出そう。

・心理的な面が気になるが。そもそもこのような方法、思いついてもあまり取らない人のほうが多いだろう。

行き詰まることそのものを恐れているか。自分に壁は超えられないと思っているか。必要性を感じる=準備不足であり「失敗」と認識するのか。

能力にまつわる2つの世界観がある。才能論と成長論。才能論でなおかつ自分には才能がないと思っている人にとっては、壁は「壊せないもの」となる。そうなると壁を避けようとする。

「行き止まり=お終い」と感じるのなら、計画通りに事をすすめる「止まらない進み方」の方が向いていることになる。

・たまに聞く「生産的な失敗」あるいは「効率よく失敗しろ」という概念に通じるものがあるだろう。さっさと手を付けて、そして行き詰まり、課題を発見するのだから。

参照:
https://lukesilvia.hatenablog.com/entry/20080402/1207149044

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