感情

オキシトシンのデメリット

投稿日:2019年6月24日 更新日:

 

・オキシトシンはべた褒めされすぎなので警告。

メリットの方はそこら中にあるだろうから割愛。

 

・一般的に言われている抱擁ホルモン、愛情ホルモン。これらを「表」とするならば、オキシトシンには「裏面」がある。

 

 

身内びいき よそ者の排除

 

・自民族中心主義(エスノセントリック)の傾向が増す。

 

 

「今回の研究で、オキシトシンの影響下では、同じグループに属する仲間への優遇が増えることを確認できた。これは、裏を返せば、自分のグループに属さない人を排除することでもある」

https://wired.jp/2011/01/14/「愛情ホルモン」オキシトシンのダークサイド/

 

また冷笑、嫉妬にも影響を与えるとされる。

 

騙されやすい 裏切られやすい

 

・以前からオキシトシンを嗅がせてマネーゲームやらせると相手を信頼する傾向が強まるという話はあった。

 

ちょっと細かくわかってきたらしく、「信頼し得ない人」への信頼感へは影響しないらしい。元からある程度信頼できると認識している場合には信じる傾向は強まる。

 

 

・さて、DV被害者からみたDV加害者ってどっちだ。多分後者だよね。事後のあとの反省の弁を何度も信じるって話多いよね、と。

 

他人に対して、人は「考えて動いている」と思いやすい。意思を持ってそうしている、と。

 

結果、クセとかもわざとやってるように見えるし、「やめようと思えばやめれる」と思いやすい。

 

実際には本人にもどうしようもないってことはあるわけで、そういう話の場合、信頼できるかできないかはあまり関係ない。

 

 

距離感が近くなる

 

・やりすぎると嫌われることの代名詞。

 

動物では、他の動物が持つ本来の正常な警戒心を一時的に緩め、「接近行動」を可能にすることで交配を促す働きがあると考えられている。

 

https://wired.jp/2011/01/14/「愛情ホルモン」オキシトシンのダークサイド/

 

・そいつが警戒心緩めたところで、相手は警戒心あるわけで。

不用意に接近してくるならなおさらだろう。

 

この温度差が大きければ大きいほど嫌われる。自己開示の心理とか、信頼に対して信頼で応える心理も確かにあるが、度を越さないように。

 

 

嫌いなやつの失敗を喜び、勝ったら得な気持ちにさせる

 

・まぁそういうもんだが、おおっぴらにすることじゃないね。

 

「今回の研究に先立つ最近のデータとして、オキシトシンは、自分の嫌いな人が何かに成功した場合には嫉妬をかきたて、嫌いな人に自分が勝った場合には得意な気持ちにさせる、というものがある。今回の研究はそれを補完するものだ。オキシトシンは、われわれが社会において、どこにどのような立場で属しているかを規定する鍵となっている」

https://wired.jp/2011/01/14/「愛情ホルモン」オキシトシンのダークサイド/

 

攻撃性と不安が増強される

 

過去に強い恐怖や不安を感じた嫌な出来事の記憶が強く残って思い出しやすくなることで、オキシトシンには不安を増強する副作用があることが分かりました。

https://re-curious.com/oxytocin-side-effect/

 

・いつぞやの「嫌なことを突然思い出すこと」と関連するかもしれない。あれは料理作ってるときやシャワー浴びてるときなど日常的な事において多かった。

 

また、高濃度で摂取しすぎると効きが弱くなり(受容体が減る)、攻撃性の上昇、不安の増強が増すとのこと。ちなみに点鼻薬として海外じゃ普通に売ってる。確かamazonでも輸入品として売られてたな。いらんが。

 

 

・危険日の女性はよそ者の男に対して偏見が強くなるという話もある。何らかの脅威をよそ者に感じた場合に限るが。反対にこの時に「仲間」の男に何らかの脅威を感じた場合は惹かれるらしい。

 

進化心理学的には、前者は危険な「敵」、後者は頼もしい「味方」という解釈をしてるのでは、という話。現代だとDVフラグじゃね? とも思うが。

 

 

産後クライシス

 

・産後二年以内に夫婦の仲が急速に冷え込む現象。これもオキシトシンが理由として大きいとされている。もちろんそれだけじゃなくて他にもなんやかんやあるのは間違いないが。

 

産後クライシス自体は確かにあるようで、シングルマザーの内子供が0~2歳の時に別れたケースは全体の35.1%だという。父子家庭でも24.2%。

 

 

・オキシトシンの「他者への攻撃性を強める作用」により、妻が夫に対して攻撃的になる。ただこれは子育てに非協力的と判断されると「外敵」扱いされる、ということらしい。

 

確かハムスターがそうじゃなかったっけ。他にもあるかも知れんが、子供生まれるとオスに異様に攻撃的になる。

そもそもネズミ系のペットに子供産ませるのはとんでもないことになるからやめといたほうがいいが。

 

ちなみに全ての哺乳類がオキシトシンを分泌できる。脳のかなり古い部位(視床下部)から。

 

 

愛情を渇望していても出る

 

・コワイ。

 

・ノルウェー科学技術大学とニューメキシコ大学の研究者が共同で行った実験。

 

リア充、もとい恋人がいる人間を集めてオキシトシン濃度とパートナーへの熱心さとの関係性を調べた。

 

単純に素の状態で測定し、次にパートナーとどれほど通じ合っていたいか考えてもらってから測定し、その2つの比較。

 

 

・結果、相手に「執着」しているほどオキシトシン濃度が高かった。相手と比較して、より入れ込んでいる側が高い。

 

要するに「熱心な一方通行」になりやすいそうだ。

 

 

・ところで、女性の方がオキシトシン出るわけだが、女性の方が嫉妬深いとはされているな。男でもいるが。

 

ただ、「幸せになりたい」とか言いながら思っクソ人の足引っ張るのは女のほうが多い。あと「他人が自分より幸せではあるまいな」みたいなパトロールも女に多い。

 

男は露骨に勝とうとするか、相手を無価値だとディスる傾向のほうが高いように見える。全員こっちに来てもらいたくないが。

 

もちろん男女ともそんな奴らばかりじゃない。大抵はこういうのを男女ともに嫌う方が多い。

 

 

メモ

 

・程度の問題(最近言い飽きてきた)。

 

 

・オキシトシンは自分とそれ以外の境界を鋭くさせる、との描写があった。これが一番的を射ているだろう。自分の所属とそれ以外に敏感。だからよそ者は排除。

 

産後クライシスも「自分と子供」の枠組みが絶対であり、夫が参加しないのなら「よそ者」と認識した結果かもしれない。

 

そんなこんなで「愛着ホルモン」とも呼ばれる。

 

・この敵か味方かの極端な二分は境界性人格障害を連想させるが、境界性人格障害はオキシトシンレベルは低いらしい。

 

・「いじめ」もそうだろうな。ターゲット以外の参加者の連帯感強化には一役買ってるだろう。外部からはグループ単位で排除対象だろうけど。

 

・仲間意識は強い、よそ者には冷たい、ってのは「田舎」のステレオタイプでもあるだろう。他所から来た医者を何人も追い出してる村が昔話題になってたな。

 

・ちなみにオキシトシンで自閉症の改善だとか、鼻からスプレーしたらコミュ障が治るって話もあるそうな。毒にも薬にもなるねぇ。

 

だからこそ「出れば出るほどいい」みたいな解釈は、やっぱやばいと言えるだろう。

 

ちなみに社交性の高い人間にオキシトシン使ってもそれ以上共感的になるわけではないらしい。限界がある?

 

 

・オキシトシンはストレスホルモンでもあるわけで、「ストレスを感じると好きな人に優しくしたくなる」とも取れる。そういうのも実際いる。

 

わかりやすくするなら、個人のストレスではなく「環境的=集団で共有するストレス」を前提にすれば納得がいくだろう。災害時に見知らぬ者同士で協力し合うなどだ。やけっぱちで暴れる奴よりこっちの方が多いだろう。

 

・どうも「仲間意識の強化」に近いように思える。信頼している人間への信頼は増す。そうじゃなきゃ増えない。

 

自閉症児で母親へ愛情があるならオキシトシンで愛情が増すらしい。なつけなかった母親に対しては効果がなかったそうだ。

 

また、その「仲間」の概念が、今の災害時の例のように状況により拡大・縮小するように思える。

 

となると個人差大きそうだな。相手にも依るのだし。状況認識も個人差がある。臆病ならば人よりも早く「仲間」の範囲は狭まるだろう。

 

 

オキシトシンそのものについて。

 

・通常の分泌量はほぼゼロ。

 

・出ても三分半で消える。熱に弱いらしい。つまり嫉妬、異常な接近や執着、排除願望などが「続く」のは別のメカニズムだと思われる。

 

・オキシトシンを嗅がせたら金のやり取りゲームが活発になったそうだ。より相手を信頼し、金を送ったり、送り返したりと。

 

だが前述の通り信頼が元からない相手へは効果がないという話もある。これは「信頼のない相手への警戒心、嫌悪感とは、見知らぬ他人に抱くものよりも強い」ことになるだろうか。

 

いや、後述するが「相手がこちらを信頼していないからこちらも信頼できない」のかもしれない。

 

 

非常に面白いことを言っている。トーク中、自分が詐欺にあった話をこう結論づけている。

 

「相手に信じさせるのではなく、相手を信じたように見せかけることで騙す」と。

 

相手を信じてみせることにより相手のオキシトシンの分泌を促し、騙されやすくしたということになる。

 

 

・人口の5%は信頼されてもオキシトシンを出さない。ポール・ザック曰く「ドケチ」だが、「多くの精神病の特質も持っている」と付け加えている。

 

5%ね。サイコパスとかそのくらいの比率じゃなかったっけ。国にも依るか。

 

少なくとも、「誰もが信頼に応えようとするわけではない」ことは知っておいたほうがいいだろう。20人に1人は天然で裏切る奴ってことになる。

信頼の「貸付けと取り立て」をする奴もいるからなんとも言えんが。

 

 

・後天的な、特に虐待などに依って、刺激を受けてもオキシトシンがでなくなることがあるようだ。この様な過去を持つ人が「人を信じられない」と言うのは、珍しくはないだろう。

 

・極度のストレスでも、テストステロンでも抑制される。テストステロンが多いとケチにはなるが、自己中を懲らしめるためには金をだすようになるらしい。オスの役割ってところだろうか。

その判断基準たる価値観が歪んでいたらそいつ自身が自己中な正義マンになるんだが。

 

・さて、この「ドクターラブ」、別のTED動画でオキシトシンを良いものとしすぎだと突っ込まれてるんだが、改めて見れば詐欺師の下りを話していたりで抑える所は抑えてるようにも見える。話が綺麗にまとまりすぎてたのかもな。

 

 

・余談だが、「祈り」によってもオキシトシンが出るらしい。宗教で得られるものは、宗教でなくても得られる可能性があるな。マインドフルネスの例のように。

 

 







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