夜型人間と遺伝子 夜型は早起きを諦めるべきか

https://wired.jp/2019/04/06/morning-person-genetics-how-to/から。

・大抵の人間が諦めるパワーワードだが、夜型か朝型かは「遺伝子」で決まっているという話。リンク先では遺伝子に逆らえないとの結論だが、そうも思えない。

朝型・夜型を決める遺伝子

3人の生物学者が2017年、体内時計をコントロールする時計遺伝子「Period」を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。Periodは、あるタンパク質を夜間につくることで、「眠る時間だ」と知らせてくれる。そして日中になると、この活性が低下する。

・「Period」は時計遺伝子とされている。

おおよそ24時間のサイクルで特定のタンパク質を作り、これがその生物に「眠る時間だ」と知らせる。

・wikiによれば本来キイロショウジョウバエのX染色体で発見されたらしいが、同じ役割を持つ遺伝子は人間でも存在する。

・ただ「24時間のサイクルを持つならばリセットすれば朝型・夜型は自在なのでは?」とも思うが。

突然変異で「24時間じゃないPeriodを持つ」のならば、なんかもう全般的にしんどそうだな。

変異として長くなる、短くなる、完全に狂うの3パターンが存在するらしい。

・ちなみに時計遺伝子は24個あると考えられてきたが、現在では351個に増えたという。1個くらい狂ってたところでどうだっていいんじゃないのかと思わないでもない。

時計遺伝子の保持数


・どうも朝型、夜型を決める要素は「時計遺伝子がどれだけあるか」という話らしい。

・351の時計遺伝子を多く持っている上位5%のグループが、下位グループと比較して25分程早く眠る傾向があった。

・これら遺伝子の当人への影響について。ざっくり言えば刺激に対しての「解釈」が違う。

例えば「光を浴びれば体内時計がリセットされる」という話がある。その「光」を検知するメカニズムからして朝型と夜型では違う可能性がある、という話。

朝型の生活習慣を真似をしたところで夜型は辛いままだし、逆もまた然り、となる。

疑問点

 時計遺伝子が多くたって、少ないグループと比較して25分の差しかない。巷で言われる朝型・夜型は1~2時間は開いているだろう。

遺伝子とは言え、絶対的な影響力というわけでもないようだ。

https://madamefigaro.jp/culture/feature/190414-matinsoir.htmlに上記の研究に関連したインタビューがあるが、結局の所は夜型を修正したければ早く起きて日光浴びて、早いうちに体を動かせと言っている。時差ボケを治すような感じだそうだ。「体をならす」。

この程度でいいのなら、普段の生活習慣の中に体内時計をリセットするものが含まれていないのが問題になるのではないだろうか。

やはり習慣的な要素は大きいだろう。ただ、刺激に対しての感受性についてはやはり「朝型より強い刺激が必要」と語っている。

・どうも夜型のイメージが違う。これらは起床と就寝の個人差は説明できるが、「夜に活動的になる」理由にはなっていない気がする。

推測に過ぎないが、「気分の問題」かもしれない。要するに、「夜の時間」に対しての感覚・直感的イメージが違う。まるで朝型が爽快に目覚めたような気分を「夜」に感じていたとしたら。

おとなしくこれから寝ようなんて思わんだろう。活動的になっているのだから。

そうなると行動が違う。なにかやる。なにか始める。切りよく終われるとも限らないし、早く終わったところでやる気満々なんだからまた何かするかもしれない。

・ただこれは不眠でも有り得る話だ。単純に眠眠打破でも飲めばこうなるかもしれないし。きっかけが遺伝子だとしても、その後どう動くかは個人の認知的な部分かもしれない。

メモ

・結局の所は、体内時計のコアは視交叉上核なのは変わらないらしい。遺伝子はそのコアに届く信号の強弱に関わっているようだ。

まぁ遺伝子は気にせず、体内時計を気にしたほうがいいだろう。

気にするとしたら、光や運動などの刺激は朝型の人間よりも強くある必要があるという点だ。

また、上記研究者は不眠に対して「不眠の人は夜を気にするが、昼を気にするべき」と指摘してる。活動量と、日光に当たる時間。これらが周期的である必要があるらしい。

・余談だが、351の時計遺伝子は正確かどうか疑問が残る。

https://www.sankei.com/west/news/190320/wst1903200015-n1.htmlによれば、70万人分のゲノム情報とアンケートを照らし合わせた結果らしい。

アンケートて。70万人分もやれば精度は高くなるとは思うが、なんかしっくりこない。

人は遺伝子に従うべきか

 遺伝子に従えば確かに「身体に合った生き方」とはなるだろうが、さて満足度はいかがなものか。
遺伝子なんぞより習慣のほうが多分強いんだけどな。

 現在の人間の大人は乳糖(ラクトース)を分解できる。昔はできなかった。進化の過程で身につけたわけだ。
厳密に言うと子供の時は消化酵素(ラクターゼ)を作るが、大人になるとそれが止まるのが人間の仕様だったそうな。

牛乳飲むと腹下すのが分解できてない身近な証拠で、ラクトースが分解されずに大腸まで届き、腸内細菌の餌になることから。
牛乳飲んで平気なのはラクターゼ活性持続症という「遺伝性疾患」としているところもある。「乳糖を分解できる」という肯定的表現とは対象的だ。

面白いことに、酪農をしている地域の人間にはこの「疾患」が多く見られる。環境適応、というよりも、どうも人間は消化できない時から好んで乳糖を摂取することをしていたらしい。

ラクターゼ活性持続性を得たのが4000年前程のことなのだが、6000年前の人骨を調べても(歯垢を調べたらしい)、動物の乳を飲んでいた痕跡がある

向いてないのに続けていたことがある種「環境」となり、身体がそれに適応したと言える。

「牛乳を飲む文化が発生した後で、人類は乳糖に対する耐性を獲得しました。つまり文化的進化は、遺伝的進化に先立つ可能性もあるのです」と指摘しています。
https://gigazine.net/news/20210617-human-evolution/

これは人類単位の話だが、個人単位で言えば「慣れ」が該当するだろう。
このため、いちいち自分の遺伝子がどうのこうのと言ってるよか、自分がどうなりたいのか考えたほうが得だと思われる。

習慣のほうが影響は大きいのではないか

 年齢や環境による朝型/夜型の変動はある。20才前後で最も夜型に近くなり、その後緩やかに朝型になっていくのが大抵のパターンだともされる。

一番わかり易いのは「歳取ると朝が早くなる」という話で、午前5時位から老人が犬の散歩してるなどがある。多くの老人はなんらかの睡眠障害を抱えているともされ、朝型/夜型の話に帰属して良いのかわからんが。

前述の、夜型は光を浴びて体内時計リセット、などの話も、数週間は続けなければならないという話だった。つまりこれも習慣。

逆に夜更しやギリギリまで寝ているようなライフスタイルも習慣と言える。習慣とはある種引力のようなもので、何かを志した時、大抵足を引っ張る。新しい自分になろうとすると、大体は「今までの自分」が邪魔をする。これに遺伝子は関係ない。

 一説によればガチの朝型夜型もそうはおらず、殆どはどちらも可能な中立タイプだそうな。それに朝型夜型が絶対的なものだとしたら、誰も海外に引っ越して暮らせないだろう。時差あるんだし。

つまるところ習慣だし、多分太陽の影響も大きいんだろうな。

気になることがある場合、サイト内検索をしてみてください。

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