断れない人、押しに弱い人。

何かに誘われた時だとかに、断れる人、断れない人がいるね。誘われたくらいならまだいいが、押し付られる、頼まれた時に断れないと困ることになる。

・この状態は「特定の相手の場合」と「誰に対してもそうしてしまう」場合がある。

前者は相手がめんどくさい奴な場合が多く、後者は自分のパーソナリティ(特に性格と人間観)に絡んだ話になってくる。

また、前者が理由で後者になる、つまりめんどくさい奴が原因でそれに適応した性格になってしまうこともある。

自信がない

・断る自信がないのもそうだが、自分の価値観や考え、判断に自信がない場合にも他者の発言力・説得力が上回ることがある。

また一部の内向的な人に見られる「しっかり考えを持っているのに説明するのが苦手/気力がない」パターンもある。

総じて断ることが「自分にはできない/重労働」という認識。

・また、馬鹿のほうが考えが浅い分、即断する決断力がある。正反対の深く考え込んでしまうタイプには馬鹿の行動力が一種のカリスマのように見えることもあるらしい。

これは単純に「自分は結論をまだ出せていない」状態で「相手は結論をもう出した」から、「相手は何かを知っている/自分より詳しい」と錯覚しやすいだけだったりする。

相手の機嫌を損ねないように

・まぁ、出世するかも知れないが。

・アダルトチルドレンを始めとした一部の性格特徴には明らかに「他人の顔色をうかがいすぎる」、或いは「他人の機嫌を気にしすぎる」傾向がある。

アダルトチルドレンの6つのタイプ
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言い方を変えれば「空気が読める」。読みすぎる。このため雰囲気や「流れ」が壊れるような選択ができず、自ら流れに乗る。

・また、単純に社内やクラス、家族などのコミュニティ的な意味でのカースト上位に対してはこの傾向は出るだろう。でまぁおだててやらないと大人げない「仕返し」をするようなのも実際にいるしな。

そういった相手に対しての感情労働。

感情労働について
感情労働とは 感情の抑制、鈍麻、緊張、忍耐などが「絶対的に必要」である労働を意味する。 感情労働は頭脳労働に昔はカテゴライズされていたらしいが、今ではそれは通らないだろう。例えば介護士・看護師などは肉体労働兼頭脳労働兼感情労働と...

処世術として計算しての上っ面の同意なら、これは表層演技と呼ばれているものでまだ良いのだが、「心の底からの同意をしなくてはならない」と自分の心を操作し始めると「深層演技」となり、心身によろしくない。嫌なことに対して快諾しているようならこちらだろう。

嫌われたくない

・ほぼ感情労働などと被るが、嫌われたくないから同意するタイプ。

嫌われたくないから同意するということは、「同意しなかったら嫌われる」という人間観を持っているということだ。

これは条件付き愛情などが該当するだろう。言うことを聞くならいい子、聞かないなら悪い子、愛されるには言うことを聞くしかない、という幼少期の学びが尾を引いているタイプ。

断るのがめんどくさい

・感情労働の動機として、防衛的な理由があるとされる。

単純に「従わないともっとめんどくさいことになる」という相手に対しての、渋々の同意。

これは同意をしないと嫌がらせをしてくるキチガイは当然だが、逆に断られたことにより深く傷つけられたと騒ぐ、言うなれば「嘘泣き」を多用するめんどくせぇ奴相手でも該当する。

 あるいは合意を得るまで同じ打診を続ける「しつこい奴」が相手など。根気勝負に持ち込んでくる時点で誠実性は皆無だね。

自己主張ができない・反対意見が思いつかない

・なんとなく気に食わなかったりはするが、明確な「反対意見」などは思いつかないなど。

前述の意見表明が苦手なタイプと重なる。

・また、「自分の意見を持ってはいけない」という禁止令(心理的なやってはいけないと思っていること)も存在する(「自立するな」)。

これは特に好き嫌いの主張を抑制させる。一般的に最も「わがまま」とされるものだからだ。

・また、「反対するには明確で説得力のある説明をしなければならず、そうでない限りは賛成しなくてはいけない」という認識を持っていないだろうか。

・幼少期の刷り込みや学習の部分が大きいが、少なくとも時と場所で使い分けたほうが良いだろう。「好き嫌いを主張するべき場面」もあるし、してもいい程度の場面もある。

 これらは「自分自身の意見を尊重しない」という意味でノンアサーティブと言われる。

スキゾイド的な性格

・特に恋愛面に於いて常に受身の場合。

他人に関心が向かず、内部の世界を大切にする傾向。他人には模範的な対応をする傾向があるため、「周りに合わせる」ことが多い。

周囲の評価としては気が利く、明るい、めったに起こらない、など。

・「スキゾイド」と呼ばれるものはスキゾイドパーソナリティ障害、性格分類としてのS型などがある。本来の気質としてこの方向性を持っている可能性。

・特にスキゾイドパーソナリティ障害に於いては、結婚はそれを希望する相手に説き伏せられてする以外にはないとされ、受身である。

個人的にはスキゾイドパーソナリティ障害はパーソナリティ障害ではないと思うが。

誰かに引っ張っていってもらいたいと思っている

・需要と供給が一致してるんだからそのままでいいんじゃないでしょうか。

尤も、そのままではいけないと思うのなら、何かしら自分から挑戦してみると良いかもね。

アダルトチルドレン

 ここに挙げた要素全部入るのがアダルトチルドレンだが、まぁ誰にもそんな所があるのでそれほど気にしなくてもいい。

ただ客観的に見て、自分が「子供」で、相手が「大人」のような振る舞いが定着しているなら、少しは気にしたほうがいい。自信がない、依存心が強い、嫌われるのが怖いからなんでも我慢する、断れないから嫌々人に合わせてる、などなど。

アダルトチルドレンの6つのタイプ
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メモ

・断れない人、押しに弱い人は控えめで、受動的で、自分から他人を傷つけるようなことはまずしない。ただ、それと対になるような傲慢で、積極的な人間が寄ってくる傾向は高い。

断れない人の特徴は一般的に「優しい」とされがちだが、はっきり言ってしまえば気の弱さに起因するものが多い。これは一部の「自分は狩る側」だと思っている者たちには獲物に見える。

・結局の所押しが強いのは「押し付けがましい」なわけで、ニーズが一致しない限りは抵抗するべき場面だろう。

社交性単体で見れば、どちらかといえば周囲に貢献する素質ではなく、当人が得をする素質だ。社交力の高低は別に相手の正しさと関係ないのだが、相手の背後に「社会」を幻視して断れない者がいたり、逆にそう錯覚させてコントロールしようとする者もいる。

・押しが強いと言えば聞こえは良いが、「しつこい」ってのは人格障害を始めとした「おかしな奴ら」にも見られる特徴だ。インターネットトロールとかそうだろう。

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