夜は夜ふかししたくて朝はもっと寝ていたい、というのならわかるが、寝ることに罪悪感や恐怖、もっとはっきりと嫌悪感を持つなどの話。
恐眠症
・ヒュプノフォビア。別名としては寝台恐怖症、睡眠恐怖症。
自分をコントロールできない状態(眠りに落ちること)にすることに抵抗がある、悪夢への恐怖、時間への損失(眠らなければ生産的なことができるのでは、もっと遊べるのでは)などが理由とされている。
・原因は完全に明らかにはなっていないが、他人がフュプノフォビアであることを見ることがきっかけの一つとして挙げられている。
何かしらのメディアや実体験がきっかけともされている。
・ベタだが、「寝る間を惜しんだから成功した」というミームは現代でも根強く残っている。エジソン然り、ビル・ゲイツ然り。
ただ、エジソンは発達障害の可能性が指摘されており、加えて単純にショートスリーパーだった可能性もある。ショートスリーパーは遺伝的なもので、現状は真似してできるものじゃない。
凡人が参考にするのは秀才であるべきだ。天才を追いかけたら人生単位で無駄にするだろう。
ビル・ゲイツの方は、スタートアップ当初はスリープレス(不眠)と呼ばれるほどに眠らなかったが、現在は7時間睡眠らしい。
・「寝る間を惜しんで努力した」。このミームは美談ではなく毒電波だと思う。長期的に大半は体が保たないからドロップアウトするか、そうじゃなくともスペックが落ちる。平気なやつには拡散されたほうが都合がいいだろうな。
追いつかれる恐怖やら置いて行かれる恐怖やらでじっとしていられない者もいる。彼らとも相性が良かったのだろう。
ヒュプノフォビアの多くは眠り自体への恐れというよりは、時間や自己コントロールを失うことに対しての「機会損失の懸念」が原因ではないだろうか。上記の例で言えば、眠ったら何か生産的なことができない、何か楽しいことができない、追いつけない、追い抜かれる、など。
・無防備になってる間(寝てる間)に誰かに殺されるのではないかとか考えるケースもあるらしいんだが、これはカウンセリングに行け。
・脈拍がおかしくなったり、パニックになったり、息切れしたり、過呼吸や頻呼吸などと身体への影響もでる。
精神生理不眠症
・心理的な不眠症。数は多い。
ざっくりいうと、寝ようとしても眠れないことを繰り返しているうちに身体が「ベッドに入ると目が覚める」という条件反射を身に着けてしまうこと。
パブロフの犬とかの「条件付け」というやつ。理屈とか全くなしに「ベッドに入ったから眠れない」という形になる。寝ることを考えただけで目が覚めても別に不思議じゃない。
結構ソファでなら眠れる人ってのもいる。
・そもそもの初期に眠れなかった原因が不適切で過剰な努力が原因だ、ともされる。早めにベッドに入る(眠くないのにやると逆効果)など。
・睡眠への不安が強くなり、目が冴えるようになる。逆に日中の居眠りやうたた寝はこれがないために普通にできる。
生産性がないことが極端に嫌いな性格
・タイプAと呼ばれる性格にこの傾向がある。この性格は心臓病や脳卒中のリスクが高いとされるが、これらは睡眠不足でもリスクが高まる。
「止まるのが嫌い」と称される性格。AはAggressive(攻撃的/積極的)のAとも。競争的、出世欲が強い、周囲に認められたいという願望、早口で多動などの特徴。
・性格とは、その者の言動のパターンでもあるが、同時にその者の価値観などの思考のパターンなどでもある。明確に「寝るより起きてなにかやっていたい」というのなら、自分から睡眠不足になる行動を取るだろう。
関連ページ
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参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%90%E7%9C%A0%E7%97%87