ストレス 人間関係 内向的/外向的

プライバシーとプライベート空間の7機能:自分の役割と環境からの役割期待

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休日を「上手く過ごしたい」「リフレッシュしたい」と思って、なんかそんなんでもない感じで終わることってあるよねと。

その解決のヒントくらいにはなるかも知れない。


このブログにこっそりアンケートのページが有るわけだが、そこで『「自分であること」という仕事あるいは義務を、たまにはちょっと休みたいという気持ちがあるかないか』みたいなことを聞いてみた。ご協力ありがとうございます。その内別のアンケートも置くかも知れない。

ともかく現時点ではそこで、8割以上がわかる、ということで。

内向外向も聞いたけど、自己評価では7割内向だった(ただこのブログ元から内向型向けの話が多いから関係ないかも知れない。)。

「自分の役割」というものは、自分で背負ったり、周囲の期待を感じたり、あるいは押し付けられたり、夢見たりとなんやかんやで出来上がる。たまに疲れる。


自らに課したものはともかく、それ以外は「社会的役割」に属する。親として、子として、夫として、妻として、恋人として、友人として、同僚として、クラスメイトとして、上司として、部下として。
「自分のキャラ」というのも含めても良いかもな。

こういった、時にプレッシャーになる、自分の役割への義務感・責任感のようなものはあるだろう。

この役割期待から(あくまでも)一時的に離れることができる(=個人として振る舞うことができる)のが、プライベート空間となる。

この場合のプライベート空間は「一人」とは限らない。空間という名だが、生活空間の他にそのような「時間」を過ごす、という意味合いもある。


プライバシーの定義

従来、心理学におけるプライバシーは「自己または自集団に対する他者の接近(access) を選択的に統制している状態」と考えられてきた(Al tman, 1975)。

なので、「全員こっちくんな」とも限らない。他者は必ずしも邪魔となるわけではない。


プライベート空間の7機能

泊・ 吉田(1998a, 1998b) は、人間の生活空間・ 時間を心理的機能の観点から分析し、プライベート空間’)7機能として整理した。

すなわち彼らによれば、プライベート空間は 「社会的役割2) から離れて、他者の目を気にせずに自由に振る舞える自分固有の領域(時間や空間) 」 と定義され、 そうしたプライベート空間が3 空間7 機能に構造化されることが示された。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssp/16/3/16_KJ00004622718/_pdf/-char/ja

空間が3つ。
機能が7つ。

個室・自室とは限らない。一人とも限らない。それらは単にプライベートな時間を過ごしやすい典型的な場である。

役割から離れるとは言うが、完全に役割をぶん投げてジブンヲトキハナツするわけじゃない。ちょっと今はそういうのはお休み、程度。

「欲求」とその「解消」の関係性に近く、当人の資質はどのようなストレスを感じやすいか、どのような欲求を持ちやすいかとして関わる。

専有できる空間:専有空間

専有空間は、基本的に一人の時間となる。

緊張解消

被拘束感が強い時に必要性を感じる。忙しいとか、やらされ感とか義務感とか。
一人になれる静かな空間。自室や風呂などで充たされることが多い。

自己内省

不安や悩みを抱えている時に必要性を感じる。
空間としては、散歩道が利用されることが多い。


散歩していた著名人と言えば、

  • スティーブ・ジョブズ(今知った)
  • マーク・ザッカーバーグ
  • ベートーベン
  • チャイコフスキー
  • エリック・サティ(ほとんど毎朝10km)
  • ゲーテ
  • イマヌエル・カント
  • サルトル
  • ダーウィン
  • アインシュタイン
  • フロイト
  • ゴッホ

創作系から研究者、実業家まで色々。これを見ていると、「不安や悩み」の他に、問題解決や創造性も期待されていると思えるが。

課題への集中

やる気に満ちている時に必要性を感じる。

まぁやる気に満ちて課題に集中したい時に、邪魔してきそうな奴がいる所にはいかんわな。

共有できる空間:共有空間

率直なコミュニケーション

寂しい時もそうだが、逆に楽しい時にも求められる。こう、楽しいことを「一人でやっててもつまんない」と感じるだとか。

時間や感情、経験といった何かを「共有したい欲求」のようなものが有るのかも知れない。まぁ当然相手は厳選されますが。

自己開放できる空間:自己開放空間

気分転換

いらだちを感じる時に必要とされる。


世の中いろんな商売が有るもので、BREAK ROOMというバットやハンマー持って部屋中の物ぶっ壊せるアミューズメント施設とかある。

時間になりましたらスタッフが部屋まで案内いたします。

口頭でのポリシー説明をした後、グローブとヘルメットを装着し、開始の合図と共に思うままにぶっ壊してください。

武器は部屋の中に用意してあります。好きにお選びください。

https://reeastroom.com/breakroom/

正直「武器は好きに選べ」とか言われてみたい。

これも「自己開放空間」と呼べる。
冗談抜きで、これらは「破壊セラピー」なんて呼ばれたりもする。

情緒的解放

被拘束感が強い時に必要とされる。


ストレスが溜まって変な事件を起こす輩は時々出るが、情緒的解放が必要だったのかも知れない。

現在コロナ禍なわけだが、「じっとしてられない奴ら」の問題は時々話題に出る。

コロナ禍によるストレス(社会不安も含む)が情緒的解放の必要性を高め、そしてコロナ禍による外出自粛は情緒的解放の実行難度を上げている面はあるか。


一方で泥団子セット買って楽しんでいたり、きのこ育てて楽しんでいる人もいるので、「はけ口」自体に相当個性がありそうだが。

この巣篭もり生活がむしろ幸せ、って人も実は結構いるようだし。2020年4月の自殺者数が前年比20%減だってさ。社会の方が新型コロナより人殺してそうだな。

自己変身

退屈な時に必要とされる。
ディスコが例に挙げられている。
(「変身した自分」を観測する他者が必要なのだろうか。人によるか?)


「ジブンヲトキハナツ!」っつってアレをフルオープンしてマッポに逮捕されるAAがあるが、小出しにしてかないとそうなるかもしれない。

真面目に、春という言ってみれば「変化と芽吹きを象徴する季節」にキチガイが増えるのはこの欲求が理由ではないのか。
時と場所と加減を考えたほうが良さそうだ。

プライベートを詮索されるとうざい・教えたくない・聞かれたくない理由

単純にそういう仲じゃねぇだろ、って話でまとまるが。

この7つの機能を見ていると、プライベートを教えたくない、聞かれたくない、踏み込まれて不愉快、というのも納得がいく。


「プライベートで許容される他者」は、「親しい間柄」か「全くの赤の他人」かに二分される。

前者はわかりやすいが、後者は例えば休日に街を歩いていたら向うから知人が歩いてきた時の「気まずさ」あるいは「めんどくささ」のようなもので説明がつく。気づかないふりをする人も結構いるそうで。

逆にその他のモブもとい通行人がこのようなストレッサーとなるかと言えば、ならない。
裏を返せば「元からこちらを知らないし、関心も向けてこない人は、こちらも問題視しない」という所がある。

人には半端な付き合いの他人(社会的な接点のみ持つような)から、時に離れたい欲求が湧く、とも言える。


ともかく、相手が「役割」を演じる距離感の相手の場合、その相手こそがプライベートは「教えたくない・知られたくない相手」となる。

仲が良ければOKなのは、「共有できる空間」の対象となるからだろう。開示できるプライベートの内容もまたその範囲に限られると思う。

趣味が合うなら自己開放空間も共有できるかもな。ブレイクルーム行こうぜ!みたいなな。物騒だな。アレ多分一人一部屋だと思うし。

専有空間は流石に無理だろうけれど。これは相手が好き嫌い以前の一人でいる必要性の話だし。それを聞き出そうというのは、半強制的に「共有」の領域まで持っていってしまうだろうし。


聞かれた時の不快感やウザさというのも、「社会的役割」つまりは仲良しごっことしては派手に拒絶もできないからめんどくせぇってのが大きいだろう。

まぁやっぱ、デリカシーないと嫌われるんだろうね。それは人の「裏側への配慮」でもあるから。


メモ

人間関係リセット症候群ってこれらの欲求からってのもありそうだな。


ちなみに性格特性によりどのようなプライベート時間を過ごしたいかは違う。内向型は一貫して「自由意志」を重視する傾向があり、結果一人あるいは少数を好む。外向型はやはりこの逆のようだ。

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